今でこそ、なにか喰う？というと真っ先にらーめんの類が頭に浮かぶらーめん爺と化しておりますが、上京してから20代くらいは喰いモノといえばなによりもスパゲティが好物なのでございました。
家で自炊もスパゲティ、外食もスパゲティ。
なぜかというと、村上春樹の前期の小説にはよくスパゲティを茹でる描写が出てきたから。
そう！ただのミーハーだったのです(笑)
そんなこんなで、先日新宿『ハシヤ』のエントリーをアップしてから、20代に渋谷でイキまくったお店ももう何十年も行ってないなぁ〜と、久々にスペイン坂を登りました(笑)
そのお店はこちらの国際ビルにございますっ！
昔はそんな名前付いてなかったはずだけど、いまはペンギン通りとかいうんですか？
その変な名前のペンギン坂沿いに今でも佇んでいらっしゃいます。
まだありました、安心しました...(^^;)ハハハ。
この国際ビルは今回お目当てのお店に限らず、その地下にあった『J TRIP BAR 渋谷』にもチョイチョイ通ったんですよねぇ〜...(遠い目)。
バブル全盛期、夜はマハラジャといったディスコがユーロビートで全盛期だったんですが、こちらに存在したJ TRIP BARは、いまでいうクラブの走り？みたいな感じで、渋カジでカジュアルな服装でもOKなディスコとはちょっと違った音楽とお姉さん方と楽しめるお店でございました。
そんな20代の想い出が詰まりに詰まり堆積している国際ビルの３FにあるのがHOME’S PASTAさん！
お昼時は混むと思って14時過ぎに向かったんですが、相変わらず繁盛しているようで20分ほど行列に並びました...(^^;)ハハハ。
ホント、下手したら四半世紀ぶりくらいなんですが、以前と変わらず平日でもこの人気ぶりってすごいですよね！
店内はコロナ禍仕様でだいぶ席の間隔に余裕を持たせた配置になってますが、雰囲気はそうそうこんな感じだった！と懐かしさもひとしお。
ランチメニューはこんな感じになっております。
一通りどれもこれもいただいたことありますが、ホントどれもこれも美味しぃ〜んですよね。
場所柄女子受けか？という気もしないではなかったんですが、そんな余計な配慮は一切無く、ただスパゲティの美味しさ一本で勝負しているんで、実は男性客もグループ、お独り様ともに多いお店です。
とにかく四半世紀ぶりなんで、やはり名物と謳われている『絶望』というなのスパゲティにいたしました。
見た目からしてミートソースには思えないんですが、なぜかミートソースのカテゴリに入れられているこちらの『絶望』。
実はミートソースだけではなく、トマトソースにクリームソースと贅沢なソースになってます。
その中にはたっぷりのキノコにガーリック、刻まれたブラックオリーブが煮込まれていて、アラビアータのように辛いわけでもなく、マイルドか？というとニンニクやオリーブの独特の風味もあって、なんとも他に例えようないンですよね。
とにかく、上京してくるまでそれなりにいろんなスパゲティを目にする機会もあったんで、そうそう東京のスパゲティにビックリすることはなかったんですが、さすがにこのお皿から溢れんばかりにタプタプのスープスパゲティは衝撃的だったのを覚えてます(笑)
残念だったのが、こちらのパルメザンチーズが物価高騰の煽りで別料金になってしまったことですね。
まぁ、他のお店でも別料金になったところが多いですけどね...(^^;)ハハハ。
とはいっても、やはりこのナチュラルチーズ感がプラスしたいので、トッピングを注文です。
このチーズはできればまだスープが熱々の最初の段階で投入しておくことをおすすめします。
スープの中でチーズが溶けて、さらにコクが増し増します。
パスタはまさにアルデンテの極致！といった柔すぎず堅すぎず絶妙な茹で加減が幸せの極致に運んで行ってくれます。
一口一口ホント昔を思い出しながら噛みしめました...(遠い目)。
ほんとはこの残ったスープにガーリックトーストとか浸けていただきたかったんですけどね。
それはまた別の機会にでも。
ランチタイムには食後にドリンクのサービスもございます。
この日はアイス珈琲を頂戴いたしました。
四半世紀経っていても、一口HOME’S PASTAを味わうと、あの頃の記憶が蘇ってくる。
舌の記憶ってほんとなかなか色褪せないモンですね。
