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“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

創業100年下町老舗の味、これぞ文明開化の味わいですっ!『米久』の牛鍋。

『散切り頭を叩いてみれば 文明開化の音がする』 明治の文明開化とともに一般大衆にも広がっていった肉食。 その中でも牛肉を食べ慣れない明治期の日本人の味覚に馴染むように提供され、一般大衆の料理として広がっていったのが『牛鍋』。

牛鍋はやがて『すき焼き』へと進化していくわけですが、その牛鍋発祥の地・浅草でまさにその当時の牛鍋を提供しているお店が米久本店さんなのです。

牛鍋というよりも今やすき焼きの方が一般的でもあり、浅草といえばなにより浅草今半さんのほぉ〜が名が知れておりますが、すき焼きではなく『牛鍋』というどこか歴史を感じさせる言葉の響きにボクは魅力を感じるのです。

米久外観

そんなこんなで、はとバスに乗って『東京スカイツリーと下町老舗の味』コースではスカイツリーの展望台以上にお目当てにしていたのがこの米久本店さんでの創業100年の味!!(笑)

外観は昔ながらの大店な風情を醸し出してございます。

米久サンプル

入口にはメニューのサンプル?といってもお肉が陳列されてます...(^^;)ハハハ。

米久店内入口

広い入口を入ると大きくて黒い大黒様がお出迎え。 ここで靴を脱いで下駄箱に預けて入りましょう。

米久店内入口

靴を脱いでいると、この大黒様の隣にある太鼓が鳴り響きますのでビックリしないよぉ〜にっ!

米久店内

店内はこんな感じの広間にテーブルが置かれている感じです。 この写真は座敷のみですが、他の広間には椅子席も用意されてたりします。

米久の牛鍋の説明

こちらは米久牛鍋の由来。 明治・大正・昭和・平成へと続く米久の概要が書かれてます。

米久追加メニュー

はとバスのコースだったんでメニューを選ぶと言うことが無かったンですが、基本的に牛鍋のメニューは二種類のみとか? それ以外に牛鍋のネタの追加メニューがこんな感じ。 あ゛っ!?でもこれはとバス客専用みたいですねぇ...(^^;)ハハハ。

米久牛鍋セット

席にとおされるとすでに牛鍋セットが用意されてます。 けっこう思ってた以上にシンプルな構成(笑)

米久牛しぐれ煮お新香

牛のしぐれ煮にぬか漬け。 しぐれ煮ってピンキリでボク的にはあまりハァ〜ハァ〜しないんですが、このしぐれ煮はかなり美味しゥ〜ございます。 このちょっとしたしぐれ煮だけでどんぶり一杯はイケてしまいそぉ〜。

米久お味噌汁

こちらはお味噌汁。 いやぁ〜塩分・味噌がしっかり前面に出ている関東風なお味噌汁でございます。 金沢仕立ての味噌汁に舌がなれてしまったんで、ちと辛く感じます...(^^;)ハハハ。

米久玉子ザク

それと生玉子にザク。 牛鍋にいれる野菜ってまとめてザクっていうンですねぇ〜。 春菊の葉、ねぎ、焼き豆腐、しらたきの4種でザク

ザクと言われると条件反射でジオンのMSしか思い浮かべませんが、そぉ〜いえばこの配色、ZAKUⅡ的な配色でございます(笑)

米久牛肉

そしてメインの牛肉様っ!! なんかすごい盛られ方をしておりますが、この中央部の頭巾を被っているかのような部分の下には牛脂が潜んでます。

牛脂を牛肉で包んでこの盛り上がり感を出しているのでございます。

ほえぇぇぇ〜と感心していると店員さんが牛鍋のつくり方の説明をしてくれます。 説明を聞きながらテキパキと調理を進めなければイケません。 牛鍋はなにかと忙しいのです。

まずはこの牛肉が盛られた鉄板から、牛肉を全て別皿にドカします。

米久牛脂

そして、コンロに火を付けて、肉の下からでてきた牛脂を溶かしながら鉄板全面に牛脂の脂を馴染ませます。

米久牛脂を溶かしてザクから焼いていきます。

牛脂の脂が鉄板に行き渡ったらまずはザクから。 でも、この時点で春菊はいれません。すぐに煮えてしまうんで。 ねぎ、焼き豆腐、しらたきを焼きましょう!

米久牛肉を入れて割り下を入れて煮ます

ザクに火が通り始めたら牛肉を投入っ!! そして、割り下をぐるりと鉄板全部に行き渡るよぉ〜にかけていきます。

米久牛肉に色が付いてきたら食べごろ

あとは煮え加減を見ながらお肉をひっくり返したりして、少々赤みが残るくらいでいただくのが一番美味しぃ〜とのことでした。

米久牛鍋

最後に春菊を入れて、牛肉&ザクのオールスターを入れるとこんな感じに仕上がります。

米久牛鍋

大きな一枚肉のすき焼きと比べると随分細切れな感じのお肉ですが、そもそも鉄板が小さいンで、この方が食べやすいっちゃ食べやすいのかも? お肉は脂の刺しは入っているモノの、あっさりとした感じで胃にズシンとこないお肉。 これ旨いです!というか歳とともに脂系が厳しくなってきているお年頃なんで、これくらいがちょうど良い(笑)

米久うす割と割り下

以前、金沢での牛鍋の紹介をした際になんか飽きるという感想を書きましたが、牛鍋に限らずすき焼きも同様で、割り下が濃すぎるとお腹が凭れるんですよねぇ。

なのでこの米久本店さんが用意してくれている『うす割』というのが秀逸! 割り下が煮込まれてさらに味が濃くなっていく中で、このうす割を入れて味を調整できるんです。

このうす割のおかげで、けっこうサッパリ目の味付けでいただけました。

米久暖簾
そんなこんなの米久本店さん。 高級感!というものとは違う、大衆に根付いた牛鍋は値段もお手頃で通いたくなるお店なのででございます。



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