SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

男子とはいくつになったら落ち着くモンなのだろうか?【「ミドルエイジの恋」が物語る中年男子の心理課題】

Let there be love.

高校の生物では県内トップクラスだったボクである。文系なのに。フハハ。 受験になんの得にもならないこの科目が得意だったのは、ただ単に生きとし生ける物の構造や習性に興味あったからに他ならない。 数学も得意だったのに理系ではなく文系の道に進んだのは、ただの青臭い反抗心なのである。とその話は本編に関係ないんでまたの機会に。

生物の中でも『遺伝』の部分は特に興味深く、いまでも薄らと脳裏にその時の知識が記憶されている。 遺伝の授業中にボクは勝手に天啓を授かった。 人間の染色体の数は46本。そのうち男女の性差をもたらす性染色体が2本。 つまり22対の44本とXXもしくはXYの性染色体2本を足して46本となる。

性染色体以外の44本はそれぞれ2本づつ22対が相対しており、いわゆる『ホモ』の関係性である。そこに女性となる性染色体XXも同じく『ホモ』として成立し、実に安定した染色体の相対性により女性という生物が成り立っているのである。

それに対して男性は22対の44本までは女性と同じだが、男性となる性染色体はXYの『ヘテロ』であり女性と違って23対目は異種の染色体によって成り立つ不安定なイキモノなのである。

染色体レベルですでに不安定要素を抱えているイキモノが、無事にこの世に生を受けて、まともな教育を施されて社会人になったところで、完璧な安定構造を持つ女性に比べてまともであるはずがない!というのが高校時代に天啓を授かったボクの男子劣性論である。

以来、ボクは女子を崇め奉りつつもご迷惑にならないよぉ〜に生きてきたつもりである。 うちの相方さんに言わせると『一度死んでこいっ!!』とツッコミが入るだろうが、この際それは脇に置いておく。

そんなダメダメな男子なのである。おそらく棺桶の中に入るまで落ち着くと言うことはなかろぉ〜と思っているのだが、こんなエントリーを目にしたのである。

「ミドルエイジのこの時期に、なぜ女性へのときめきを感じるのか」

ミドルエイジであろうがなかろうが、いくつになってもときめきを感じるものなのではないかと思うのだが...。

世の中の男女の事件簿だったり、ドラマ・映画でもよく耳にすることである。

「なぜあの堅物が?」「自制心ある男だと思っていたのに」

これは中年期を迎えた男にはありがちなことなのだという。 20代から30代といった若い時期には多くの男性が男性性を追求して、仕事での実績や社会的信用の確立を目指すと。いわばおのれが持つXY染色体のY染色体に支配されているわけですなぁ〜。 それが中年期にさしかかるとこれまでの自分でよかったのか?と感心が自分自身に向かい、無意識の中に抑制してきたもう一つの自分らしさ(これが男性が持つ女性性『アニマ』と呼ばれるもののようです。)が表出しはじめ心が揺れるのだそう。 もう一つのX染色体がザワつき始めるということですかっ!? たしかに仕事とは直接関係ないところでいろんな思いを綴りたいと欲求からこのブログを再開したり、職場でも家庭でもない一時の場所を求めたり、なにかと普通に自分の頭の奥底や心の滓を振り返っている今日この頃、これもアニマのなせるワザなのでしょうか??

この表出のひとつが、男らしさと対極にある『女性らしさ』に惹かれるということらしい。 これをうまいことコントロールできないと道ならぬ恋に迷う迷い道クネクネ♪となるのでご注意!

さてさて、このアニマにも4つのステージがあるそうで。

第1段階は、「生物学的なアニマ」。性欲を満たしてくれそうな肉感的な女性に惹かれます。女性の精神性には関心を持たず、若さや体形、セクシーさに惹かれている男性は、このレベルに留まっていると言えそうです。
第2段階は、「ロマンティックなアニマ」。いよいよ女性の人格に着目し、女性の清らかさや優雅さに憧れを抱き、恋愛感情を抱くようになります。ドラマや映画のヒロインタイプの女性に憧れる男性の気持ち、といえば分かりやすいでしょうか。
第3段階は、「霊的なアニマ」。聖母マリアのように純粋で清らかであり、同時に母性的な強さや包容力も持ちあわせるような深みのある女性への尊敬です。岩崎宏美の『聖母たちのララバイ』に胸を打たれる男性の心境が、この思いにたとえられるかもしれません。
第4段階は、「叡知のアニマ」。この段階まで来ると、人間のレベルを超えた神々しい女性像への崇拝です。モナリザの微笑みや菩薩といった、女性的な知性、気高さ、強さ、神々しさに静かに心打たれる心境です。

どの段階かと言われると、強いて言うなら第4段階が一番合致しているかと。といっても神々しい女性像への崇拝の対象はボクにとってはうちの相方さんである。 うちの相方さんが持つ、女性的な知性、気高さ、強さ、神々しさとともに萌えポイントの数々に日々静かに時には騒がしく心打たれる心境なのでございます。

しかし、いつの日かこんな中途半端なXY染色体のサガを乗り越えて、統合された深い人間性を完成させたいとは思うものの、実際どこまで落ち着くことが出来るかは全くもって自信がない今日この頃なのです。

みんな染色体が悪いのですっ!!!(笑)