SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

やはりLeica M9-PにRED Elmar 50mm f3.5の組み合わせが今の自分には最適解?

いつでも『帰る場所がある』ということは精神衛生上たいへんよろしぃ〜ことでございまして。
ことカメラに関しても同じようなことがいえるのではないかと。

ボクにとってのそんな『なんだかんだ言ってもやっぱりこれだよね!』というカメラがLeica M9-Pと通称赤エルマーことLeitz Elmar 50mm f3.5の組み合わせなのです。
Leica M9 P+Leitz RED Elmar 35mm f3

カメラ側でいうとやはりデジタルMの中では今は失われてしまったブライトフレームの採光窓がまだちゃんと存在すること。
距離計窓・採光窓・ファインダーが3つ並ぶフロント部は、フィルム時代からのM型の顔つきと同じで安心できるのです。
操作性云々は今のカメラと比べるべくもないので、合理的に考えると『無し』なんですが、でもその手間暇かかる不便益な部分が今となっては逆に魅力的なんですよね。
どんなに便利で楽な今のカメラを使っていても、やはりこれこれ!この面倒くささがスキ!となってしまうのです。

レンズでいうとやはりLeicaの基本ともいうべきElmar 50mm f3.5に戻って来てしまいます。
以前持っていたジャンク間際なElmarの時にはなんでこのレンズがいいってみんないうンだろう?と理解出来なかったんですが、今の赤エルマーを購入して以来、これまでのレンズと異なり解像度が高いワケでもバリピンなワケでもないのに、なぜか立体感のある写りに魅了されたのです。

結局のところ新しいモノに惹かれてハァ〜ハァ〜はするモノの、やっぱり戻って来てしまうのはいつでもLeica M9-PLeitz Elmar 35mm f3.5の組み合わせなのです。

とはいいながら、やはり世間的にはLeicaのレンズといえばSummicronが基本でしょ!という風聞もあり、実はSummicronに密かな思いは抱き続けているんですけどね...(^^;)ハハハ。
現行Summicronどころか、Mマウントの旧Summicronですらなかなか手を出しづらい価格帯なんで、Lマウントの沈胴Summicronで気を静めたりはするんですが、やはり値頃感のあるオールドレンズということもあり、開放だとモワッとしたりもするんで、なおさらやっぱり赤エルマーじゃん!と戻って来たりもするんで、今回はそんなLeitz Elmar 50mm f3.5Leitz Elmar 50mm f2.0 1stの撮り比べでございます!

あくまで、ボク個人の主観満載なんで参考になるかどうか...(^^;)ハハハ。

301Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】

Leica M9 P+Leitz Summicron 50mm f2 0 1st池袋三丁目御嶽神社
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

場所はいつもの平日お写ン歩コース。
週明けは池袋西口の村の鎮守『御嶽神社』へ参拝です...(-人-)合掌。
上はLeitz Elmar 50mm f3.5、下がLeitz Summicron 50mm f2.0 1st。以下同様の配置です。
カメラの設定は同じで、どちらも開放で撮ったモノになります。
Summicronの方がやはりf値が低いのでモワッとしてますが、これはこのレンズの若干のクモリも影響しているかもしれません。
個人的には赤エルマーの方が色もコッテリのっていてスキなんですけどね。

302Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Leitz Summicron 50mm f2 0 1st池袋三丁目御嶽神社
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

続いては御嶽神社境内の子育稲荷神社の狛狐から鳥居を撮った一枚。
やっぱり下の沈ズミの方が線は細いですが解像感は高いですかね?
でも赤エルマーのコッテリした感じも捨てがたいんだなぁ。

303Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Leitz Summicron 50mm f2 0 1st池袋三丁目御嶽神社
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

これはボクの持っている沈ズミの個体差が出ていると思いますが、全体的にモヤッとしてるので、パッと見の写りは赤エルマーのほうがよく取れてるきがします。
やっぱりこの沈ズミはf4.0以上に絞った方がいいかも。

304Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Leitz Summicron 50mm f2 0 1st池袋三丁目みらい館大明前の路地
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

こちらはどちらも写り方としては大差ないかな。
朝陽の角度で当たり具合が違うンで、色味が違いますが赤エルマーの方がまだコーティングが残っている感じ。

305Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】

Leica M9 P+Leitz Summicron 50mm f2 0 1st池袋三丁目みらい館大明前の路地
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

ここも好きな場所で、蔦が絡まりまくっている雨樋ですが、ちと沈ズミの方は距離が近すぎましたね。
赤エルマーの方が黒が締まって見えますが、これはf値の差でしょうかね。
そういう意味だとf3.5が映し出す明暗の按配が単に好きなのかな?という気もしてきました(笑)

307Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Summicron 50mm f2 0 1st池袋本町一丁目富士見坂保管所のスロープ
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

前日分の比較で沈ズミは開放では無いのではないか?疑惑が生じて、この日からはf4.0まで絞って比較してみることに。
赤エルマーの時は若干薄曇り、沈ズミの時は快晴という天候の違いもありますが、赤エルマーで充分といってましたが、やっぱり絞った沈ズミの方がきめ細かい写り。

308Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 35mm f3.5】
Leica M9 P+Summicron 50mm f2 0 1st池袋本町一丁目富士見坂保管所のガリガリ
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

色のノリは赤エルマーの方がこってりとのってますが、沈ズミの色の方が現実に近いですねぇ。

309Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Summicron 50mm f2 0 1st池袋本町一丁目富士見坂保管所のガリガリ
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

陽の光の当たり具合の違いもありますが、やっぱり世間の評判通り沈ズミの方が......なんかいいかも...(^^;)ハハハ。

310Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 35mm f3.5】
Leica M9 P+Summicron 50mm f2 0 1st池袋本町一丁目ガリガリ路地の花壇
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

デジカメのセンサーの違いで色味が変わるのは認識してましたが、レンズの違いでもけっこう変わるもんなんですね。
沈ズミの方は横から朝陽の光が差し込んでいるんで、若干黄色味がかっている感じがします。

311Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Summicron 50mm f2 0 1st池袋本町一丁目ガリガリ路地
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

赤エルマーは開放f3.5、沈ズミはf4.0で沈ズミの方が絞っているのに、なぜかボケが強い。

312Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Summicron 50mm f2 0 1st池袋本町一丁目階段路地
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

この二枚は明らかに薄曇りと陽が差している状態で写りに差があるのはやまやまですが、でも思ったよりも沈ズミのシャドー部が潰れずに保っている感じ。

313Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Leitz Summicron 50mm f2 0 1st西池袋三丁目西池商店会
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

また別日。この日は朝陽が低いときは陽の光が届かないところを徘徊です。
すでにお気づきの貴兄もいらっしゃると思いますが、本エントリーの出だしとは違って方向に向かっている感が増し増してきました...(^^;)ハハハ。
前日と同様、沈ズミはf4.0に絞って使用しています。
いつもの西池商店会での一枚。
下の沈ズミのほうが若干明るく写ってますが、やはり細かいところを見ると沈ズミの方が写りがいいですね。

314Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Leitz Summicron 50mm f2 0 1st西池袋三丁目西池商店会GIBBON
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

色味の好き好きもあって、この写真では上の赤エルマーの描写の方が個人的には締まって見えて好きです。
でも、どちらが細かいところまで描写しているかというとやはり沈ズミかな。

315Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Leitz Summicron 50mm f2 0 1st西池袋三丁目西池袋公園の遊具
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

うまい感じに同じような構図で撮れた西池袋公園の滑り台。
不思議なモンでこれまで赤エルマーより沈ズミの方が暖色系の色味だったのに、こでは上の赤エルマーの方が暖色の感じが強いですね。
朝陽の差し込み具合はどちらも変わらないはずなんですが。
いやぁ〜レンズ沼がある通り、ひとつのレンズをとっても奥深いですなぁ...(^^;)ハハハ。

316Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Leitz Summicron 50mm f2 0 1st西池袋三丁目西池袋公園脇の美容院の項垂れるくま
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

こちらは西池袋公園の脇の美容院の項垂れるくま。
ガラス越しに写した一枚ですが、赤エルマーはいい感じにガラスに埋め込まれている格子が写りませんでしたが、沈ズミの解像力といいましょうか、こちらはボケてはいるモノのしっかりと写り込んでいます。

317Leica M9 P+Leitz Elmar 35mm f3
Leica M9-P+Leitz RED Elmar 50mm f3.5】
Leica M9 P+Leitz Summicron 50mm f2 0 1st池袋二丁目動かないVOLVO
Leica M9-P+Leitz Summicron 50mm f2.0 1st】

最後の比較は路地裏にオブジェのように置かれている動かないVOLVO
ちょっと構図が合ってないんで単純に比較できないですが、下の沈ズミの方が明るく、奥までしっかりと写ってます。


そもそも本エントリーを書き始めたときはコンパクトでLeicaの基本中の基本のレンズはやっぱりLeitz Elmar 35mm f3.5だよなっ!これだけは最後まで手元に置いている気がする!!
と締めたかったんですが、途中からボクは単純にLeitz Summicron 50mm f2.0 1stの開放の描写が好みじゃなかっただけなんじゃないか?
f4.0まで絞った描写は個人的にはむしろ好みな感じで、たまにヌケたりするオールドレンズな仕事ぶりにいまさらながら感心してしまいました...(^^;)ハハハ。
なので、赤エルマーに限らず、沈ズミも大事に使っていこうと思います(笑)