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“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

偽『東京いい道、しぶい道』〜【多摩の隠れ里・小野路へ・・・鎌倉街道・小野路宿通り(後編)】

街道散歩かと思いきや、思いつきで寄り道したが故に環境保全地域の山道で遭難しかかったりと、どぉ〜もこれまでの街歩きと雰囲気違うぞ!?という気がしてきた偽『東京いい道、しぶい道』鎌倉街道・小野路宿通り後編のスタートでございますっ!!

100Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町小野神社

本書に掲載されている手書きの粗い地図では前回の前編の行程が1.1km、今回の後編も1.1kmと前後編合わせても計2.2kmの行程と、これじゃぁ〜Ⅰ時間もあれば余裕で踏破出来んじゃん!
と、余裕ぶちかまして出向いてきたんですが、すでに前編でエラい目にあったのはすでにご報告の通り...(^^;)ハハハ。
今思うと、わざわざ2.2kmの行程を前編・後編に分けて掲載したのはそれなりの泉氏の思惑があったからなのか?と今となっては隠された示唆を文章から感じ取れるのですが、実体験がともなう前はそんなことは微塵も思わずウホホォ〜い!と歩を進めたのでございます(笑)

小野路宿里山交流館の敷地の奥、すでに小高い丘のようなところに小野神社が鎮座坐してございます。
祭神が珍しく、百人一首小野篁とのことで。

101Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町小野神社鳥居

鳥居も昔ながらの渋い木製。
年季が染みわたっております...(-人-)合掌。

102Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町小野神社

もう、遭難騒ぎでそうとう腿筋、尻筋に負荷がかかっているので本殿まで階段を登るのは控えさせていただきました...(^^;)ハハハ。

103Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町山道

さて、小野路周辺はいわゆる鎌倉街道の中でも、もとの鎌倉時代の面影が偲ばれる、草深い古道がよく残っている地域。ちょっと歩いてみたい。

この『ちょっと歩いてみたい。』が曲者なのですっ!!
この文字の響きからはちょっとした丘の脇を雰囲気のいぃ〜感じの古道が通っているんで、ちょっと歩いてみましょうか?というノリに感じるじゃないですか?

まだこの辺りはそんなノリでも済まされるんですが......。

104Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町六地蔵

崖際に赤いオベベを着せられたお地蔵さんがいい感じで並んでいる。

ちょっと道中に不信感を募らせながらも歩を進めていくと、前方に赤いオベベがっ!?

105Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町六地蔵

この六地蔵、よく見ると、いやよく見なくても七体いらっしゃるんですよね。
タウン誌によると一体は別の地蔵と書かれているモノもあるようなんですが、でも別のお地蔵さんて写真では見えないですけど、一番奥にちょっと間隔を置いて別のお地蔵さんもいらっしゃるんですよ。
なので、謎が謎を呼ぶ六地蔵...(^^;)ハハハ。

106Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町山道

六地蔵を通り過ぎて歩を進めると、さきほどの『ちょっと歩いてみようか』どころではない、山道が本格化していきます......。

107Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町山道の祠

お寺さんが近づいていくると道中の切通のところにはポツンポツンと祠が見えてきて、

108Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町萬松寺

その先には萬松寺

持参してきた地図のコピーによると、そろそろこの辺りに万松寺って寺があるはずなのだが見あたらない。二股のところで順路をまちがえてしまったのかもしれない。

間違えるような道順ではないはずなんですが、でも途中下に向かう道とまっすぐ伸びる道に分かれるところがあったンで、そこを下に向かっちゃたんですかね。
下に向かう方はさらに細くて、作業用の林道のような気がして、コレは無いなと判断したのがラッキーでした。
なにせこのあたりはすでに公道なのか私道なのかわからないくらいの山道なんで、GoogleMap上でも道としての表示がないんですよ...(^^;)ハハハ。

109Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域マムシ注意

そんなたよりにもならないGoogleMapと太陽の位置を確認しつつ山道を進んで次のポイントに向かっていると、

一応ハイキングコースになっているので、所々の辻に道標も出ている。それに従って、やや不安を覚えつつ、雨上がりのぬかるみの山道を進んでいく。

ちゃんとこういう文章も書かれてるんですよね、ハイキングコースとか。
でもここまでの道中道標なんて全然みかけてないしっ!!
しかも道標見えたと思ったら『マムシ注意』ってどゆことっ!?!?
でも、冬なんでマムシもまだ冬眠中かと瞬間のテンパりもすぐにおさまりました(笑)

110Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域

もぉ〜街道散歩どころの騒ぎじゃございませんっ!
御覧の通りトレッキングコースでございます。
街歩き用の硬いソールのスニーカーじゃなくて、ビブラムソールのスニーカーを履いてきていたのが唯一の救い...(; ;)ハラリ。

111Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域

道中所々関東ローム層の赤土剥き出しの切り通しで多少は整備されている箇所もありますが。
不思議なことにほとんどの区間登り続けているような気がするんですよね。
一体どこら辺から下るのやら......。

112Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域マムシ注意

この辺は図師小野路歴史寛容保全地域として指定されているようで、基本はありのままを保全している地域なんですよね。
観光地なワケでもないので、山道も整備されていることもなくそれを知らずに街歩きの装備で歩いているボクが悪いと。
くそぉ〜作者に騙されたっ!!とこの辺はブツブツ文句言いながら、怒りをパワーに変えて歩を進めておりました(笑)

113Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域

もう、登山じゃないですか...(^^;)ハハハ。

114Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町八雲神社

そんなこんなしているうちに頂上付近?
こちらのお社は小野路町八雲神社
ここに辿り着くまでも一苦労です。GoogleMap上では道を表示していないんで役に立たないし、行ったり来たりを繰り返したあげくに道でも無いところを登ってみたら発見したという...(^^;)ハハハ。

115Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域小野路城跡

かつて小野路城が置かれていたという小高い平地の一帯に行きついた。近隣の町名に残る小山田氏が治めていた城らしい。

この、他と比べて若干開けている部分にその昔は小山田氏が治めていた小野路城があったようです。
といっても山城なんで、天守閣とかではなく室町以来の館のお城だったんでしょうね。

116Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域小町井戸

小野路城趾が見つかったんで、この近くには絶対あるはずだっ!と周辺を徘徊したらありました!!

この城趾下の道端に「小町井戸」と名付けられた湧き水があったが、これは小野小町が飲んだとされる由来がある。たぶん小野神社の小野篁からの流れだろう。

117Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域小町井戸

実際に小野小町がこんなところまで来て飲んだわけでは無いでしょうが、山城には絶対に必須な井戸。
小野路城には小町井戸ということですな。

118Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域送電線

とりあえず、本書に書かれたポイントは残すところあと一つ!
そこに向かって進むわけですが、これがまたGoogleMap上に道がないっ!?
とりあえずポイントの方向に向かっていそうな山道を不安に駆られながら進んでいると、鉄塔好きなボクにはたまらない送電線が通っておりました。
ここはやはり小野路線というそうです(笑)

119Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域山道

小島資料館に提示された航空写真では、もうすぐ先に多摩ニュータウンの市街地が迫っていたのに、山林にうまく遮断されて見えない。せいせい2キロ足らずだが、古の鎌倉人の気分が味わえる散歩道だ。

不思議なことに、この丘陵の脇には街が点在しているはずなんですけど、全然その景色が見えてこないんですよね?
なので初めからそういう場所だと思って歩いている分には楽しいんでしょうけど、なにせ街歩きのつもりでのこのこやってきたんで、なんでこんな目に遭わんといかんのじゃっ!と作者に呪いを込めながら歩き続けたのです。

120Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域山道道標

よぉ〜やく道標らしきモンを見つけましたけど、こんな道標は全然当てにならないですからね?

121Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域農村

途中の開けたところは農地になっておりました。この網の中はキャベツかな?

122Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域道標

しかし、難クセを付けるとすれば、最近の道案内版に記された「バイオトイレ」なんて物件。〜中略〜システムはともかく、表示はただのトイレでいいじゃない。バイオトイレってのは、どうも鎌倉人気分に水を差す

そんな鎌倉人気分に水を差すなんて勇ましいこといえるような状況ではございません。
ここまでどんだけ山道を歩かされてきたことか。

123Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域バイオトイレ

こちらが、その鎌倉人気分に水を差すバイオトイレでございます。

124Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域バイオトイレ

まぁ、腐葉土とか微生物とか自然の循環で処理をするトイレってことですね。

125Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域バイオトイレ

一応、中の写真を撮ってみました。
暗くて見づらいんで、結構シャドー部を弄くって明るめに現像しています。
中を見るとパイプのようなモノが横に走ってますが、基本は土のようですね。
臭いは全然しませんでした。使われてないだけかな?(笑)

126Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町図師小野路歴史環境保全地域小野路ふれあい広場管理棟

バイオトイレの隣には渋めの佇まいな管理棟らしき建物。
ドアまで繋がっている橋とか、そのうち錆で抜けそうなのがドキドキしますね(笑)

127Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH町田市小野路町小野路バス停

先ほどのトイレの道標まで戻り、小野路バス停の方向に歩いていくと、これまで長々と散々山道を歩かされてきたのに、ものの2分程度で鎌倉街道のバスの道に突き当たり.........。
いきなり文明の前に晒されて、一瞬目眩が!?
さらにラッキーだったことに、次のバスまでわずか1分たらずのホントかよっ!?という時間でございました。
ここってⅠ時間にⅠ本くらいしかバスが通らないんで、これ逃すとエラいことになっておりました...(^^;)ハハハ。

128Leica CL+Leica Elmarit TL f2 8 18mm ASPH多摩市落合一丁目多摩センター駅

そして神奈川中央交通バスで多摩センター駅まで。
帰路は小田急多摩センターから小田急線に乗り新宿経由、JR埼京線にて池袋という道中でございました。

いやぁ〜長らく泉麻人氏の『東京いい道、しぶい道』に掲載されている街道を素直に歩いてきたわけですが、今回ばかりは作者いぃ〜加減にしろよっ!登山なら登山とハッキリ書けやっ!それならこっちもその腹づもりで準備するし!!
ととにかく道中、特に後編では文句をパワーに変えて踏破したわけですが、帰宅して写真の整理をして数日寝かし、こうして今ブログに書き残している段になると泉氏は泉氏なりの警告、含みをもたせて書かれていたんだなということもわかり、読者としての読み取り能力をもっと上げていかなばっ!と思い直した今回のお写ン歩でございました。

次回はついに感動の最終回っ!?!?そのうち錆で



【38 多摩の隠れ里・小野路へ・・・鎌倉街道・小野路宿通り(後編)】