SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

魔が差して気がつくとOLYMPUS pen fシステムが目の前に...。

その昔。カメラに興味を持ち始めた際に最初に手にしたレンズ交換式カメラがOLYMPUSのPEN-Fだった。

中坊時代のトラウマから重くてデカい一眼レフには興味が無く、四角くてクラシックな佇まい、いわゆるレンジファインダーカメラのようなフォルムのカメラが欲しかったのである。

初めて手にしたミラーレスカメラというモノにすっかり魅了され、PEN-Fを愛でるように嬲り尽くしたのも今は昔...(^^;)ハハハ。

PEN-F熱が高じて、ハーフサイズフィルムカメラであるPenシリーズのPEN EEDに手を伸ばしたのも、今となっては懐かしい...(遠い目)。 ジャンクものはやはりジャンクなもので、購入額の倍以上の修理代を費やしたモノの、やはりAUTOで撮られる写真の具合が今ひとつで、これも当時の会社の部下にあげてしまって今はない...(^^;)ハハハ。

ハーフサイズカメラはもういいかというとそういうワケでも無く、そのうち手を出すことは間違いないだろうと思っていたのが、唯一無二の存在であるハーフサイズ一眼レフフィルムカメラであるPen Fである。

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

そんなPen Fがついに手の中にっ!?

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

魔が差すというのはまさにこういうことなのだ。 まさに出会いのタイミングである。あ゛っ!?と脳を介さず脊髄反射で手に取ってしまうのである...(^^;)ハハハ。 中古カメラ症候群患者の面目躍如である。

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

今回魔が差してしまったのはPen Fの中でも花文字で有名な初代では無く、CdSTTL露出計を内蔵した二代目、Pen FTである。 機能的には一番充実したモデル。でも、1966年というボクよりも年長者なカメラである以上、なかなかまとも露出計が動く個体も今となっては数少ない。 そんなこともアリPen FTはなかなか縁は無いかなぁ〜と思っていたところに、外観のスレもほとんど無く、機能も完動な状態の個体と出会ってしまったのである。 これは連れて帰らないわけには行かない。お持ち帰りしなければ中古カメラの神様のお怒りを買うこと必定な物件なのである。

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

そんなこのPen FT。なんか見た目が奇妙だな?と思っていたら、オマケでシャッタレリーズボタンが付いているのだ(笑) パッと見Pen FTの洗練されたボディを害してはいるが、ボタン押し込みなシャッターの使いづらさを充分に改善してくれている(笑) なので、しばらくはここまま付けておこうかと。

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

一緒に付いていたのはF Zuiko AUTO S 38mm f1.8。 35mm判に換算すると55mmの標準レンズだ。おそらく当時のセットレンズとして一番出回っているレンズなんだろうな。 ちなみにボディ前面についているのはシャッタースピードダイヤル。 デジタルなPEN-Fのボディにわざわざ付けたクリエイティブダイヤルって、このフィルムのPen Fのデザインへのオマージュなんだろうね。

ちなみに露出計が内蔵されているとはいえ、AEでも何でも無いんで、露出計が示すTTLナンバーに合わせて、レンズ絞りのTTLナンバーを合わせるか、SSダイヤルでSSスピードを合わせて適正露出にするのは、完全機械式のマニュアルカメラとなんら変わりは無い。

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

ボディ左側はこんな感じ。

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

右から見たお姿はこんな感じ。

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

背面にはまずファインダー。 当然のことながらハーフサイズカメラなんで、ファインダーは縦サイズ。 フィルムを横長に撮す時にはカメラを縦に構えないといけません。 右側にはフィルム巻き上げレバー。 引っかかりのところに親指をかけて、グイィ〜ンをレバーを巻き上げます。

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

このPen Fシリーズの美しさは、一眼レフカメラであるにもかかわらず、あの三角トンガリ屋根のペンタプリズム部分が全くなくフラットである点。 一見レンジファインダーなの?という形状はまさにボクが一番好きなカメラの形状なのです。

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

いわゆる軍艦部といわれる部分もフラットすぎて軍艦な感じが全くないのだ(笑)

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1 8 E zuiko AUTO T 100mm f3 5 G zuiko AUTO W 20mm f3 5 E zuiko AUTO W 25mm f4

そんなPen FTを持って街へくりだすのだっ! と息巻くモノの街に出ては中古カメラ屋に吸い込まれていく一週間。 気がつくと広角のG zuiko AUTO W 20mm f3.5(35mm判換算28mm)に準広角のE zuiko AUTO W 25mm f4.0(35mm判換算35mm)に望遠のE zuiko AUTO T 100mm f3.5(35mm判換算140mm)と一丁前にPen Fマウントシステムが一通り揃ってしまっているでは無いかっ!?

Olympus penf+E zuiko AUTO T 100mm f3

かなり手のひらサイズなPen FTに100mm望遠を付けてもこのサイズ。 35mm換算で140mmの焦点距離なんで、これでほぼLeitz Elmar 135mmを付けた時と同じくらい。でも重さはかなりの軽減なのだ。

Olympus penf+F zuiko AUTO S 38mm f1

ボディに38mmを付けて、20mmと100mmをバッグに忍ばせても、全く重さを感じさせることがないのはPen Fマウントシステムならではの手軽さだなぁ。

Pen f+G zuiko AUTO W 20mm f3 5+KODAK ULTRAMAX400日比谷公園

ちなみにどんな写りになるかと試し撮り。 朝の日比谷公園で20mm f3.5を装着。 ハーフサイズカメラの面白味は現像した時にこんな風に2枚一組でプリントされるところ。 意図的に組写真に出来ることもあれば、意図せず偶然の産物な組写真もできるという点。 AUTOで撮るPEN EEDと違い、やっぱり一眼レフでしっかりと撮れる分なかなかよいではないかと。

Pen f+G zuiko AUTO W 20mm f3 5+KODAK ULTRAMAX400日比谷公園

ちょい木陰の小径と快晴な空。 どちらも露出は狂ってはいない感じ。

Pen f+G zuiko AUTO W 20mm f3 5+KODAK ULTRAMAX400日比谷公園

マクロな感じでもしっかりと撮れたりします。これは使い勝手いいね。

Pen f+G zuiko AUTO W 20mm f3 5+KODAK ULTRAMAX400銀座カツミ堂写真店

日中は問題ないモノの、やはり気になるのはファインダーの暗さ。 Pen FTは露出計内蔵のスペースを確保する為にミラーをハーフサイズにしたという。 そのため、ファインダーが暗めになってしまうという地味ぃ〜な欠点もあるのだ。 それは室内で撮影しようとすると如実に解る。 銀座カツミ堂写真店でレンズを物色しながら試し撮りをしてみた写神がこれ。 思っていた以上に写ってはいたが、撮っている時はファインダーが暗すぎて、ピントは当てずっぽうである(笑)

Pen f+G zuiko AUTO W 20mm f3 5+KODAK ULTRAMAX400銀座晴海通り

夕暮れ時の街中もけっこう暗めではあるが、ライトに向かっての撮影は問題ない。

Pen f+G zuiko AUTO W 20mm f3 5+KODAK ULTRAMAX400銀座晴海通り

写真ではまだ明るそうだが、実際はもう陽は暮れかかっており、これもファインダーが暗くてピントはハッキリと判別できず。 でも広角系のレンズであれば被写界深度も深くなるんで、とりあえずなんとかなりそうな気はする(笑)

Pen f+G zuiko AUTO W 20mm f3 5+KODAK ULTRAMAX400池袋北口

夜の池袋北口。 もうほぼファインダーは使いモノにならない暗さ...(^^;)ハハハ。 でも、なんとかなる(笑)

Pen f+G zuiko AUTO W 20mm f3 5+KODAK ULTRAMAX400池袋北口池袋駄菓子バー

以外と夜も使いこなせそうな気もしてきたし。 ハーフサイズな分、フィルムも倍撮れるという利点を活かして、心配だったらもう一枚撮っておけばいいしね!

ということで、しばらくはハーフサイズなPen FTで遊びます(笑)