SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

レンズのみで最短45cmまで寄れるLマウントレンズ、NIKKOR H.C 50mm f2.0をお迎えです。

カメラの世界で標準レンズとされている50mmレンズはボクにとってはなかなか不思議なレンズである。 あ゛っ!?これはこれで長くなりそうだから、また別のエントリーで話すことにしようかな...(^^;)ハハハ。

というワケで、ハマると奥が深い50mmレンズ。 いつの間にかボクの手持ちの単焦点レンズの中でも50mmが一番本数が多くなっております。

NIKKOR H C 50mm f2 0 niccaキャップ付き

そんな中でまた一本、新しい50mmレンズをお出迎えなのです(笑) ついに自らLマウントレンジファインダーを作ることがなかったNikonがNicca用に製造していたLマウントのNIKKOR H.C 50mm f2.0

NIKKOR H C 50mm f2

NIKKOR H.C 50mm f2.0の中でも最終版?の『黒帯』を言われるシロモノです。

NIKKOR H C 50mm f2

いつもレンズ、筐体の汚れはさほど気にしないでポチる某オークションからのお出迎えにもかかわらず、なかなかの美品なのでした。

NIKKOR H C 50mm f2

この絞りリング上の絞り値が黒いことが『黒帯』と言われる由縁。

NIKKOR H C 50mm f2

NIKKOR H.C 50mm f2.0の中でも黒帯だけに実装された機構が気になって購入したわけナノですが、通常のヘリコイドはこの通り最短撮影距離はほぼ1m。ちなみにこのレンズの距離はfeet表示になってます。 この3feetの部分でカチッとヘリコイドが止まるのです。 黒帯の前まではこれが限界。 大体Lマウントレンズは通常1mが最短撮影距離なんで、これ以上の接写は出来ないんで、以前紹介したようにLeicaでもバルナック型ならNOOKYだのM型ならSOMKYといった接写リングアダプタをリングにはめて、無理繰り近接可能にしていたのです。

NIKKOR H C 50mm f2

がっ!?のNIKKOR H.C 50mm f2.0 黒帯さんはご自身でNOOKYの役割も果たしてしまうのですっ!? 3feetのところで、一度止まるヘリコイドをさらに回すと、回る回る!? 1.5feetのところまでレンズが伸び、約45cmまで接写が可能になるのです。 これならNOOKYだのSOMKYだの持ち歩かなくてすむんじゃネッ?というボクの右肩に巣くう悪魔が耳元で囁いてきたんで、思わずポチッてしまったのでした...(^^;)ハハハ。

でも、気をつけないとイケないのはこの近接モードでは距離計連動はいたしません。 なので、ライブビューのないフィルムカメラで使用する場合は目測でのピント合わせにならざるを得ないということをお気をつけあそばせっ! 絞りに絞ったとしても、ほぼ被写界深度がない状態なんで、相当玄人でもない限りジャスピンになるのは困難な道かと...(^^;)ハハハ。

NIKKOR H C 50mm f2 0 Canon serenar 50mm f1 8 Jupiter8 50mm f2

そんなNIKKOR H.C 50mm f2.0はかのツァイスのSonnarのコピーともいわれてます。 Sonnarコピーのレンズといえば、すでに我が家にも一本、Jupiter8が。また同時代の似通ったレンズではCanon serenar 50mm f1.8も。正確にはCanon serenar 50mm f1.8はSonnarではなくTessarのコピーなようですけどね。

NIKKOR H C 50mm f2 0 Canon serenar 50mm f1 8 Jupiter8 50mm f2

横から見ると3本ともどことなく似ております(笑) 左から、NIKKOR H.C 50mm f2.0、Canon serenar 50mm f1.8、Jupiter8。

Leica M TYP240+NIKKOR H C 50mm f2

新しいLマウントorMマウントのレンズはまずはLeica M TYP240で試し撮りがルーチンになってるんで、まずはLeica M TYP240に装着。

Leica M TYP240+NIKKOR H C 50mm f2

小さすぎず、大きすぎすなレンズなんでM型のボディによく合います。

Leica M4+NIKKOR H C 50mm f2

だとすると、より古いクロームのM4の方が似合うよね。やっぱり(笑)

Leica M4+NIKKOR H C 50mm f2

うん、ちょうど良い!という感じ。

Leica Ⅲf+NIKKOR H C 50mm f2

カメラボディとレンズのデザインは、やはり同時代のモノが一番親和性が高くなるもンで、では同じ50年前後のプロダクトであるLeica Ⅲfと組み合わせるとこんな感じ。

Leica Ⅲf+NIKKOR H C 50mm f2

うぅ〜ン、でもやっぱりⅢfはやっぱりボディがコンパクトなんで、Elmar 50mm f3.5とのあの計算し尽くされたかのようなバランスが一番なんだよねぇ。 なので、無くはないけどちとレンズが大きく感じてしまうよぉ〜な気が...(^^;)ハハハ。

Leica M TYP240+NIKKOR H C50mm f2

んで、肝心のNIKKOR H.C 50mm f2.0の接写の実力はどんなモンかと、いつもの我が家のフォトジェニック、うちの小春さんで試し撮り(笑) これは通常の最短撮影距離となる3feet、約1mのところで就寝中お邪魔させていただいたうちの小春さん。 身体全体を納めるにはちょうど良い距離感。

Leica M TYP240+Nikkor H C 50mm f2 0 うちの小春さん 接写試し撮り眠りを邪魔された犬

こちらは近接1.5feet、約45cmのところまで寄ったうちの小春さん。 ボディはLeica M TYP240なんで、外付けEVFのライブビューでしっかりと瞳にピント合わせ。 ここまで寄れるなら、Leicaでもテーブルフォトいけるんじゃね?という手応えがっ!?(笑)