SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

たまには気分を変えてオールドレンズでじっくりと

普段使いのカメラはRICOH GRとFUJIFILMのX100F。 どちらもAPS-Cセンサーのコンパクトデジカメの類である。 サッと出して、ピント合わせもオートフォーカスでパシャっと撮れる。 気になったのはとりあえず撮っておくかと、正直あまり考えずに撮るということに関してはコンパクトデジカメはサイコーのガジェットだと思う。

人によってはというか大多数の人にとっては、そんなんスマホのカメラでいぃ〜じゃん!ということだろうが、ボクにとってはカメラで撮るという行為に意味があるのだ(笑)

そんなコンデジばかりで撮っていると、急に振り幅一杯に傾いてフィルムカメラで撮りたくなることがある。先日入院から戻ってきたPEN EEDで退院後の試し撮りをした時にも感じたが、あのどういう感じで撮れているんだろう?というデジカメのようにその場で確認できないというフィルムカメラの利便性の無さが、逆に新鮮なのだ。 カメラを向けてシャッターを押す瞬間に、その時のイメージを脳裏に焼き付ける。 そのイメージは現像が上がるまでの間に自分の都合よくいつの間にか書き換えられているワケだが、上がってきたプリントを見てイメージと現実の差にがく然とするときもあれば、おぉ〜良く撮れてるじゃん!と我ながら感嘆するときもある。 そんなリアルタイムでは無いアナログ感たっぷりな楽しみがフィルムカメラにはやっぱりある。 デジタルカメラほどクッキリとした解像度がなくても、写真ていいよね!と思わせるモノがフィルム写真にはある。

このデジタルとフィルムのいいとこ取りできないもんかねぇ〜と考えると、デジタルカメラにフィルム時代のオールドレンズを付けてマニュアルで撮影してみるかという気になり、久々に持ち歩きカメラをRICOH GRからGXRに代えてみたのだ。 レンズはGXRに付けっぱなしにしていたLeicaのSUMMARON f2.8 35mm。

GXRはAPS-Cセンサーなんで35mmフルサイズ換算すると1.33倍で約47mm相当というなんか中途半端だけど、まぁ〜50mm程度かと割り切って使う(笑)

ここのところ、マニュアルらしいマニュアル撮影をしてなかったんで、ちょいと緊張しながら職場近所の日比谷公園をブラり。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公会堂

日比谷公会堂。 近接撮影や望遠撮影するワケでなく、スナップ写真を撮るという点においては、Leicaのオールドレンズを無限遠に設定して、絞りを適当に決めれば後はGXRが絞り優先モードでやってくれる。 なので、ほぼ普段のコンデジの使い方と変わらない。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公園の紅葉

ちなみに本エントリーも一月ほど前の話です...(^^;)ハハハ。

11月初旬の日比谷公園はよぉ〜やく色づき始めたくらい。 でも、都会の紅葉ってそんなに色鮮やかにならないんだよね。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公園大噴水

中央の大噴水。 撮ってしばらくしてから、あ゛っ!?シャッタースピードとか変えていろいろ試せばよかったと。 デジタルカメラのメリットはフィルム代を気にすること無くイロイロと試し撮り出来ることだと思う。 デジタルカメラのボディにオールドレンズを付けた構成でいろいろと露出を変えて試して、自分が気に入った露出でフィルムカメラにフィードバックすればいいんじゃないかと最近思うようになってきた。

なので、GXRで撮るときはISO感度はAUTOにせずに、普段使っているフィルムと同じISO100かISO400に設定して撮るようにしている。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公園の木の幹

職場のすぐ前が日比谷公園なんで、会社の行き帰りの際に日比谷公園を通っていく日もあり、そんな時にふとパシャリとすることが多いのが、木の幹の写真。 なんでかはよくわからないが、なんか最近は木の幹に惹かれているようで...(^^;)ハハハ。

この距離だとさすがにパンフォーカスでってワケにはいかないんで、じっくりと幹の皮の一部にピントを合わせて撮ってみる。 マニュアルならではのカメラを弄ってますっ!という感じ。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公園の木の幹とゴースト

SUMMARON f2.8 50mmはより明るいLeicaのオールドレンズに比べるとそれほどじゃじゃ馬なワケでも無く、どちらかというと扱いやすい部類。 でも、敢えて逆光気味に光をとらえるとゴーストが発生する。 今時分の使い勝手のよいレンズにはない、この手の遊びもオールドレンズならではかも。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公園の(゚⊇゚)ガイジソー

園内の売店で休憩中の外人さん。 座ってるだけでも絵になりますなぁ〜。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公園からの鰯雲

この日は秋らしく鰯雲。日に日に秋めいて参ります。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公園の木の幹のいぼ

そしてまた木の幹。 木の幹の中でもこういうコブになっているのが一番の好物です(笑)

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公園の森

こうしてみると、都会のど真ん中とは思えない感じ。 ちょっとした森林浴替わりにお写ン歩するのにベストな環境です。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公園の噴水

別日にGXRのシャッタースピード優先モードで挑戦! したモノの、光が強すぎて十分スピードを落とせず...(^^;)ハハハ。 こういう晴れ間はNDフィルターとか必要なのね。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm日比谷公園の噴水

これ以上シャッタースピードを落とすと露出過多で白くなってしまいます...(TT)涙。

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm池袋メトロポリタン口のスローシャッター

なので、夜に池袋のメトロポリタン口でスローシャッター! スローシャッターでヒトを消して遊びます(笑)

Ricoh GXR×Leica SUMMARON f2.8 35mm池袋西口公園のスローシャッター

池袋西口公園のライトに照らされた木々。 スローにしなくてもこれくらい撮れるのは、デジタルならでは。 フィルムではとても写らないことでしょう。

オールドレンズといえど、絞り優先AEでパンフォーカスで撮る分にはコンデジと変わらない機動力を発揮してくれます。 しっかり撮るときは、機械式フィルムカメラのようにファインダーとちゃんと向き合って、カメラと被写体の間を取り持つ幸福感に満ち溢れたひとときも楽しめる。

そしてGRXに装着したMマウントユニットのMマウント A12はたまたまなのか、わざと似せているのか、シャッター音がコトンとLeica Mのような音を奏でるのだ。 このコトンという音を聞きたくてシャッターを押したくなってくるのである。

となってくると、人間欲が湧いてくるモノで、フルサイズのセンサーでLeicaのオールドレンズを使いたいなぁ〜とか、どうせだったらデジタルLeicaに装着してみたいよなぁ〜と物欲が増し増してくる一方なのだ...(^^;)ハハハ。