SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

テレワークが常態となり、改めて通勤時間の大切さを知る。

3月中旬、世間では日々新型コロナのニュースが伝えられている状況ではあったが、自分の生活周りではそんなに実感出来るほどではなかった。
実際、京都出張とかもしていたし。
ただ3月最終週になると会社からはテレワーク推奨の周知が廻るようになり、サービス提供中のシステムの継続運用へのロックダウンの影響調査も始まり、これはそろそろか?と思わざるを得ない状況になっていた。
そして週が開けて4/6の週になると会社側も推奨から原則テレワークの周知が廻り、そのままボクも職場に行くことなくテレワーク生活が始まったのである。
正確には推奨期間だった4/3もテレワークだったんで、それ以降現在に至るまで職場に行くことなくテレワーク生活が続いていることになる。
かれこれ一か月が過ぎようとしている。

Sony α7Ⅱ+SEL85F1

ここらで、思うところを書き残しておこうというのが今回のエントリーの主旨である。
以前はよく『独り言』のカテゴリーでアップしていた由無し事だが、かなり久々の独り言シリーズ。
なので、テレワークの過ごし方!や快適自粛生活!!といったお役に立つ内容ではないので、あしからず(笑)

弊社はTOKYO2020に向けて積極的にテレワーク施策に取り組んできたんで、今回の件では素直にテレワークに移行できた方だと思う。とはいえスタッフ、営業、開発問わず出社しなければならない状況にいる社員、協力会社さんもいるので全員が移行できているわけではない。
最低限のシンクライアントでのリモート環境の構築は出来ているんで、家にいてもシンクラをVPN接続すれば、職場で使用するデスクトップ環境がディスプレイに表示される。

しかし、最初の一週間はこれ程の社員が一斉にテレワーク環境で仕事をすることを想定していなかったこともあり、一日のかなりの頻度で固まる、落ちるで使いモノにならなかったが、社内システム担当の突貫工事のおかげで翌週には職場で使用するのと大差ない環境で仕事をすることが可能となった。
そういう面ではうちは恵まれているのかもしれない。

テレワークが常態となることによって、これまで思い描いていた理想が実は見当違いだったのかも知れない?と感じたのがテレワーク実施後2週間くらい立った頃合いである。
いつでもどこでも仕事が出来る環境を手にして、ボクは入社以来常に感じていた通勤時間の無駄を克服できたっ!と思っていたのである。
この毎日費やされる往復2時間前後のこの時間はなんとかならないモノだろうか?会社の近所で暮らせればこの無駄な時間を費やさずに暮らせるのにと。
しかし、テレワーク2週間にして気がついたことは、通勤時間と言うモノは実はプライベートモードと仕事モードの気持ちの切替をする時間であったのだということ。
これは気持ちの切り替えということもそうだが、ボクにとっては頭の切替の方が大事なことだったと言える。
ボクはどちらかというと感覚派ではあるが、個人の時間では頭の思考はお遊びモードで拡散の方向で情報収集&処理をしている。
これが仕事モードになるとお遊びモードで収集した情報を取捨選択して論理付ける処理をしているのだ。
なので、この気持ちと頭の切替時間である通勤時間というモノが実は自分自身の振る舞いにとってとても大切な時間であったことが今回の件でよくよく認識できたワケである。
これまでごめんなさい、通勤時間...(^^;)ハハハ。

そんなことに気付いて以来、ボクは無くなった通勤時間の代わりに毎朝うちの小春さんを連れて朝写ンをすることにした。
これまでは平日のお散歩はうちの相方さん、週末はボクの役割分担だったのだが、平日週末問わずうちの小春さんのお散歩担当はボクが仰せつかることになったのである。
いつもの週末だと1時間から1時間半くらいかけてネコ歩きしているのだが、平日の朝写ンは近所を30分前後くらい。
これくらいでも気持ちと頭の切替には充分である。それになにより引き籠もり生活の気分転換という意味合いも強い。
緊急事態宣言が発令された4/7の翌週くらいになると、同じようなことに気付いた人も多くなったのか、次第に朝ン歩するおじさんおばさんが近所でも増えてきた...(^^;)ハハハ。

FUJIFILM SUPERIA X-TRA400池袋西口劇場通り

テレワークが常態になることで改めて気付かされたもう一つのことはコミュニケーションの取り方の意識を変えて行かざるを得ない世界になったということである。
これも入社以来妄想に耽っていたことではあるが、仕事に集中できるように個室を与えてくれないかなぁ〜とずっと思っていたのだ。
アメリカ映画のエリートビジネスマンのように自分だけのエリアを持てれば誰にも邪魔されないのに!と。
そして現在、ある意味上司にも部下にも邪魔されない環境を手にしたワケである。
正直、しがない中間管理職としてはこれでマネジメント業務も楽になると高を括っていたのだが、実際にそれぞれ見えもせず離れた場所で仕事することで、かえって管理職として気を回さなければならないことが多くなったというのが実感なのである。
あの職場の日本的なチーム単位の島の構造にいかに管理職は救われてきたことか。人によっても違うだろうが、ボクにとってはあの島の構造で仕事をする限り、ちょっとした声がけもすぐに出来るし、電話のやりとりやメンバー間の会話を通して、ダレが今どんな状況にあるとか、体調大丈夫かといったとりあえずの状況が視覚聴覚を通して入ってくるのである。
細かいところは一人一人レビューすることで確認するとしても、それ以前の大枠のことは直接的なコミュニケーションに頼らずとも間接的なコミュニケーションで推し量ることが可能なのだ。
ボクは自然とそういう情報収集に励んでいたということを、テレワーク環境に変わったことで改めて認識したのだ。
そんな情報の宝庫だった環境がなくなってしまった今、新たに直接的なコミュニケーションを取ることでメンバーの状況を把握しなければならない。
それのツールとしてはTeamsやZoomを使用するわけだが、これが最初の頃はガジェッターなんで面白がって使っていたモノの、日によっては朝から晩までZoom会議で埋まり、いまではすっかりZoom疲れである...(^^;)ハハハ。

でも、今は仕方が無いというレベルではなく、コロナ後の世界ではこういう新たなコミュニケーションがスタンダードになっていくんだろうな。
ということを考えると直接的なコミュニケーションに適したツール、間接的なコミュニケーションに適したツールを適材適所で使用する術を身につけるしかないんだろうな、と、しがない管理職としてはいったいこの後、オヤジX.0まであと何回自分自身をアップデートしなければイケないんだろうか?とリタイヤ後の生活が待ち遠しい今日この頃なのである...(^^;)ハハハ。