SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

草津よいとこ一度はおいで♪ちょいなちょいなぁ〜♪な草津旅行、ぬ志勇旅館の巻。

♀『東京戻ったらまた草津に行きたいねぇ〜』 と以前うちの相方さんが言った。

飛行機という交通手段を使えない我が家としては、旅行といえばもっぱら国内旅行。 それも歳とともに観光というよりも温泉でゆっくりという方面に流れやすい。 というか、ボクはどちらかというと年々後者の嗜好が強くなっているのである...(^^;)ハハハ。

ということで、都内に戻っての長期のお休み、夏休みは久々に草津温泉に出向くことになったのである。 草津といえば金沢に引っ越す前あたりに行ったモンだと思っていたら、Google先生にスケジュールを確認したところ、前回出向いたのは2011年。 早くも5年も前の話である。月日が経つのも年々早くなってくる...(遠い目)。

そっか!もぉ〜5年も前かっ!?と確認を済ませたモノの、草津温泉での記憶はあれど、どぉ〜やって池袋から草津温泉にまで辿り着いたかの記憶が全く無い。 ちなみにボクは自ら蓄えた記憶を自ら掘り起こす術は持ち合わせてはいないが、他者からなにかしらきっかけとなるインプットを施されると、すぐさま記憶は蘇る質である。 だが、全くもって当時の交通手段の記憶が蘇ってこないのである。 これは、ボクとしてはなかなか珍しい事象であるが、記憶に頼れないとなるとGoogle先生だけが頼りである。 2011年当時のGoogleカレンダーを確認すると、どぉ〜やら池袋から赤羽に出て、赤羽から特急草津に乗車して長野原草津口まで。 長野原草津口からはJRバスで草津温泉バスターミナルまで向かったらしい。 こういう時にはライフログ替わりに24時間自分のスケジュールをGoogleカレンダーに事細かに記録してきたことが役に立つ(笑)

草津温泉へは特急草津号で!

草津温泉草津号

というワケで、今年の夏は草津温泉なのである! 池袋から埼京線で赤羽まで出て、特急草津! でも、特急とはいえ下車駅の長野原草津口までは12駅もある。群馬とはいえ時間的にはけっこうな長旅...(^^;)ハハハ。 でも、この特急草津はシートがけっこうしっかり作られていて、ヘッドレストの部分以外にも、シートは背中から腰にかけてのS字カーブにそった作りになっていて、腰も首も痛くなることなく過ごせたのでありました。

草津旅行長野原草津口駅近郊

長野原草津口駅手前の長いトンネルを抜けるとそれらしぃ〜山の景色が広がります。

草津旅行長野原草津口駅前ロータリー

この日はトリプル台風の影響で曇り空。 雨が降るということはないものの、思ってたよりも涼しく、これまで夏の避暑目的で旅行したどこよりも快適っ!(笑) 長野原草津口駅からはJR特急バスで草津温泉バスターミナルまで直行!なのです。 といってもバスでさらに25分かかります。 草津温泉てそんなに遠かったっけか?...(^^;)ハハハ。

今回お世話になったのは『ぬ志勇旅館さん』。

草津旅行ぬ志勇旅館外観

そんなこんなでよぉ〜やく着いた今回の宿は、観光名所で有名な湯畑を取り囲む温泉街の一角にある『ぬ志勇旅館』さん。 バスターミナルからも徒歩2分という好立地! パッと見こじんまりしたいぃ〜感じではないかっ!と思いきや、写真に見えているのは本館部分だけで、この奥に山の斜面に沿って別館も増築されており、その最上階ともなると5階分の高さを誇ります...(^^;)ハハハ。

草津旅行光泉寺境内

ちなみにぬ志勇旅館さんの建物に沿ってその脇には光泉寺の境内に続く階段が。 光泉寺の境内辺りまでこのぬ志勇旅館さんの建物が伸びている感じです。

草津旅行ぬ志勇旅館看板

今回気を遣っていただいたのか、別館最上階のしらかばの間に通してもらったモノの、この旅館歴史が古く、増築増築で伸びているよぉ〜でエレベーターがなく、館内の階段の上り下りでだいぶ脹ら脛と太ももの筋肉が成長しますた...(^^;)ハハハ。

草津旅行ぬ志勇旅館フロント

このぬ志勇旅館さんは旅館と名前には付いてますが、古き良き温泉宿といった佇まいをいまだに愚直に残している貴重なお宿。 昨今の女性客の集客のためにおもてなしを売りにしたきっちりした旅館とはちと風情が異なります。

いきなり入口であ゛れっ!?と思いますが、旅館の入口は網戸が閉まっているだけという、いまどきのセキュリティを無視したホンワカした温泉宿の時間の流れが漂ってございます。 フロントも家族的というか、リピーターも多そうな長期滞在な湯治場の温泉宿といった風格なのです!

草津旅行ぬ志勇旅館しらかばからの湯畑

そしてヒィ〜ヒィ〜いいながら通された5階相当の別館しらかばの間からは眼下に草津一の観光名所『湯畑』の光景が広がります。

草津旅行ぬ志勇旅館しらかばからの湯畑

いやぁ〜この立ち位置はやはり老舗温泉宿ならではですなぁ〜。 部屋に通されてビックリしたのが、今どきの熱帯に近い日本の夏の気候を無視したとしか思えない、部屋にエアコンがないという事実!? 驚愕なのですっ!?温泉浸かって湯だった後のクールダウンも出来ず、夜は暑さで眠りも浅く、ボクたちは一体どうなってしまうのでしょう!? と一瞬恐ろしい顛末が脳裏を過ぎりましたが、窓を開けて窓枠で一服しながら佇んでいると、とても爽やかな高原のような空気感? これはエアコンなくても十分に湿度も低く、涼しい!と。 温泉から上がっても一瞬で汗が引きそうな過ごし易き気候なのです。

『白旗源泉』掛け流しの湯に浸かりまくりの旅でした。

荷物を置いて、一休みした後は温泉街探索前に長旅の疲れを癒やしに、なにはともあれ温泉なのですっ! このぬ志勇旅館さんの売りは、旅館ならではのおもてなしでも料理でもなく源泉掛け流しの温泉!!さすが温泉宿でございます(笑) その源泉も草津温泉街でメジャーな湯畑源泉ではなく、その昔、源頼朝がみっけて浸かったという『白旗源泉』。 この白旗源泉は数ある草津温泉の宿の中でも10軒の宿しか許されていないという貴重な源泉なのです。

草津旅行ぬ志勇旅館露天風呂

そんなことを聞いてしまっては何度も浸からないわけにはいきますまいっ!! とまずは一っ風呂!

草津旅行ぬ志勇旅館露天風呂

ちなみにこのぬ志勇旅館さん、お風呂は3つ。 湯畑を望む男湯・女湯の露天風呂、男湯・女湯の内風呂、それと特に予約する必要が無い貸し切り風呂。 どれも白旗源泉掛け流しで24時間入浴可能という温泉浸かりまくるにはもってこいの宿なのです。

草津旅行ぬ志勇旅館露天風呂からの湯畑

そんなこんなで露天風呂!昨今はどこの温泉地に行っても社員旅行とかの団体客がいないんで、男性客が少なく、たいてい男風呂は貸し切り(笑) この日も素っ裸で露天風呂の枠に仁王立ちして湯畑を見下ろすのですっ!! イヤァ〜裸族ってサイコーッ!!(爆)

草津旅行ぬ志勇旅館露天風呂からの湯畑

ちなみに露天風呂内で普通に過ごす分には、周囲はこんな感じなんで外から覗かれることはありません(笑)

ちょいと熱めの草津の湯に浸かっていても、足湯・半身浴・全身浴を使い分けていれば、湯あたりすることも湯冷めすることもなくとても気分よく温泉を愉しむことができます。

草津旅行ぬ志勇旅館内風呂

ちなみにこちらは内湯。

草津旅行ぬ志勇旅館内風呂

草津旅行ぬ志勇旅館内風呂

ここも白旗源泉掛け流しです。中・小の湯船でこじんまりした佇まい。

草津旅行ぬ志勇旅館貸切風呂

こちらは空いていればいつでも入れる貸し切り風呂。 入口に鍵をかけるだけで貸し切りになります。 こちらは中の湯船のみ。 でも安心して贅沢に湯船を独占できるのです。

いやぁ〜しかし今回はホント湯治に来たんで一日、一日温泉浸かりまくり(笑) 飯喰う前に一っ風呂。飯喰った後にも二っ風呂。ブラブラする前三つ風呂。ブラブラした後四つ風呂。また飯喰った後に五つ風呂。夜寝る前に六つ風呂と...(^^;)ハハハ。

しかし、温泉愉しめるよぉ〜になるとは歳を取ったなぁ〜と...(^^;)ハハハ。 上州生まれの上州育ちなボクとしては、この草津温泉は馴染みな温泉なのです。 しかも、若い頃はこの硫黄泉が嫌いで嫌いで。 小さい頃に何度か連れてこられても、この街中漂うゆで玉子の匂いが我慢できず...。 しかも、草津土産で有名な湯ノ花は年がら年中、親の知人・親戚からお土産でいただくわけです。 すると家のお風呂も草津の湯になり、それもたまらず。入浴剤はバスクリンでしょっ!!と子供のボクが主張してもやはり大人は草津の湯なワケです...(^^;)ハハハ。

そんな草津の湯嫌いなボクが、このゆで玉子の匂いがいぃ〜モンに感じ、白く濁った乳白色の草津の湯に浸かってリラックスするよぉ〜になるとは歳とともに嗜好も変わるモンですなぁ〜...(遠い目)。

『ぬ志勇旅館』の葉月の膳で旅館飯を堪能です。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳

旅行で旅館にお泊まりする楽しみは、温泉以外にやはり旅館飯! 一の膳、二の膳と次から次へと出てくる和食の数々にハァ〜ハァ〜するお年頃なのです(笑)

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳献立

ぬ志勇旅館ご自慢の夕食『葉月の膳』のこの日の献立がこちら。 食前酒から水菓子まで12の献立が並びます。 これといった有名料理人なわけでもなく、有名割烹で修行した料理人が努めるわけでもないですが、素朴で誠意のこもった家庭的な和食が味わえます。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳群馬産白加賀梅酒

こちらは食前酒の群馬産白加賀梅。 お酒が苦手な我が家ですが、うちの相方さんもボクも旨い!ともっと飲みたくなる梅酒(笑) 梅の味がしっかりと味わえるのがよいですなぁ〜。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳花豆甘露煮

まず先付は花豆甘露煮。 花豆って草津の名産らしく、空豆のよぉ〜なちょっとコワめの皮の大きな御豆。でも甘露煮なんで甘く小豆のような味わいです。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳イカ明太和え

小付はイカ明太和え。 山なのにいぃ〜イカ使ってます(笑)明太の味が白いご飯を誘発します。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳有頭海老雲丹焼き、枝豆松風、真だこ酢味噌かけ、子持ち若布和え、海老とクラゲ酢

前菜は有頭海老雲丹焼き、枝豆松風、真だこ酢味噌かけ、子持ち若布和え、海老とクラゲ酢。 けっこう海の幸も頑張ってます。有頭エビの雲丹焼きはお初にお目にかかったモノ。 なんか、お酒飲める人はもっとおいしくいただけるんだろうなぁ〜と。酒飲みが羨ましくなる前菜です...(^^;)ハハハ。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳ギンヒカリ(群馬産ブランド鱒)、甘海老、妻一式

お造りはギンヒカリ(群馬産ブランド鱒)、甘海老、妻一式。 群馬はいつの頃からかニジマスの養殖に精を出しておりまして。海無し県だけに養殖ニジマスを『ギンヒカリ』としてブランド化して出荷しているのです。 そのギンヒカリのお造り!川魚なのに脂のノリもよくコレは旨しっ!臭みもありません。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳鮎塩焼、レモン、丸十甘露煮

焼物は鮎塩焼、レモン、丸十甘露煮。 鱒と並ぶ川魚の両巨頭の鮎!鮎の塩焼きはやはりちまちまお箸でいただくよりもそのままがぶり付きです。ワタの苦みもこれまた旨しっ!

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳合鴨信田巻、里芋、南瓜、海老

煮物は合鴨信田巻、里芋、南瓜、海老。 こういう煮物は山の料理らしく、優しぃ〜味。でも北関東にも関わらず、醤油辛さもなくいぃ〜出汁です。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳揚物(舞茸、巾広いんげん、小口茄子、抹茶塩)

揚物は舞茸、巾広いんげん、小口茄子。 天つゆではなく抹茶塩でいただきます。群馬といったら舞茸天!パリパリッと揚がった舞茸は瑞々しく、味もしっかりとしていて至福の味なのです。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳鍋物(上州牛陶板焼、野菜一式、ぽん酢)

鍋物はメインの上州牛陶板焼! これはポン酢でいただきます。上州牛は脂身少ないロースとジューシーなカルビ。肉の甘みも豊富でジューシーな脂はサイコーです! また、上州牛からしみ出した肉汁を吸った野菜類も特に味付けすることなく素材の味を活かしきった逸品でした。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳御椀(玉子豆腐、巻麩、三葉、柚子)

御椀は玉子豆腐、巻麩、三葉、柚子のお吸い物。 これはなんの出汁なんだろ?とてもやさしく味わい深いお吸い物でした。最近は余り見かけない煮麺も入ってます(笑)

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳お食事(白ごはん(新潟・長野産こしひかり)、香々盛り三色)

お食事は新潟・長野産こしひかりに香々盛り三色。 最後まで待てずに揚物と一緒に持ってきてもらいました。 やっぱりコシヒカリは旨い旨い。

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳水菓子(季節のフルーツ)

最後の水菓子は夕張メロン! かと思いきや、味的にはアンデスメロンかな?でもお口直しにちょうどよいのです(笑)

草津旅行ぬ志勇旅館葉月の膳

そんなこんなの夜の膳。家庭的と入ったモノのちゃんと調理された山の幸・海の幸豊富な葉月の膳でございました。

草津旅行ぬ志勇旅館朝食

ちなみに朝食はこんな感じ。 焼物は鮭かと思いきや多分これもギンヒカリぢゃないかなぁ〜。塩鮭よりもジューシーで鮭ハラス焼のよぉ〜なコクのある味。 朝からけっこうしっかりと出てきます(笑) でも、和食なんでお腹には優しぃ〜のです。
そんなこんななぬ志勇旅館さん。 温泉も料理も旅館のスタッフさんのホスピタリティも、温泉宿以上の満足感。 草津温泉ではぬ志勇旅館オススメです。