鼻水を垂らしていた頃から視力は良かった方である。 小中高と学校の健康診断では左右両目ともに1.5～2.0。 まぁ、2.0というのは半分以上は気力と勘で答えていただろうから、だいたいアベレージでも1.5が妥当だったんだろう。
大学、そして社会人になっても視力は衰えることはなく20代、30代と過ごしてきた。 若干の異変を感じたのは35歳を過ぎたあたりからである。 左目の内側の方がなんとなくホワァ～ンと緩んでいるような違和感を感じるようになったのだ。 でも、右目を瞑って左目だけで観ても視力に異常を感じる訳ではない。 なぁ～んだと思い放っておいたら見る見る間に左目の視力が落ちていったのである。 ガチャ目を放ったらかしで暮らしていたンで、気が付けば右目も疲れるよぉ～になってきた。
これは、これまでの生涯あこがれ続けていた『眼鏡男子』になるチャンス到来！と初めて眼鏡屋に眼鏡を作りにいったのである。 記念すべき初めての眼鏡はとりあえず見られればいぃ～だろぉ～くらいな感じで安くて早いZoffにした。 眼鏡屋の視力検査というときっちり眼科のよぉ～な検査機器を駆使した検査を想像していたところ、Zoffの視力検査はカジュアルすぎるくらいカジュアルな検査であ゛っ！？という間に終了。 結果、左目はけっこう乱視が入っているらしい。また、右目は違和感を感じることがなかったんでダイヂョブかと思っていたら、ガチャ目の疲労が祟ったのか1.0を下回る始末......。 この結果にはさすがにこれまで目がイイ！と自負していただけにショックであった...(^^;)ハハハ。 思っていた以上に視力が低下しており、そのまんまの度数では眼鏡初体験のボクには頭がクラクラしそぉ～だったんで、初めての眼鏡生活に慣れるように度数抑えめで作ってもらうことにした。
その日のうちに眼鏡は出来上がり、無事に眼鏡男子デビュー！ 以来、仕事の時には眼鏡をかけるようになり幾星霜...。 そんな眼鏡男子も昨年あたりから眼鏡をかけていてもいろいろと支障をきたすよぉ～になり...。 今の職場では会議の場合ほとんどがペーパーレスでプロジェクターで資料を写して会議が進むのである。 バックライトがついているディスプレイに比べ、投影型のスクリーンでは光が柔らかくなるため文字が見えづらくなる。 さらに、視力が低下しているボク的には輪をかけて文字が見えづらいのである。 なので、いつも会議の場でのボクの席はスクリーンの真ん前。 真ん前で首を上に傾けながら１～２時間過ごすので、首が痛くなってしかたがないのである(笑) そんな状況で一年やり過ごし、さすがにそろそろ眼鏡を変えるかっ！ と相成りましてございますなのです(笑)
前回は右も左もわからなかったんでZoffっちゃいましたが、今回は一度まじめに検査してもらって、ちゃんとした眼鏡を作ろう！とたまたまうちの近所にあった北陸では手広くやっているらしい郊外の大型店『ハラダ』に行ってみたのです。
広々とした店内。店内の隅には医療器具かと思わんばかりの検査機器！？ そうそうこれこれ！想像してた眼鏡屋さんの検査機器！！とワクワクしながら検査に臨んだのであります(笑)
いわゆる健康診断の時のような上下左右丸が開いている方向を示すものから、文字を判断するもの、赤と緑のどちらの色の中の文字がはっきり見えるか？などの検査に始まり...。 乱視の検査は縦棒横棒がどういう位置にあるか、円形に配置された棒のどの位置の棒が太く見えるか等々、ボクの目はいったいどうなってるんだっ！？！？と怖くなるような見え方をしている中、次々に切り替わるレンズで視点が定まる様はなんか騙されているみたいな感覚に...(^^;)ハハハ。
と、かれこれ30分近くいろんな見え方に対して素直に答えていたところ、結果は本人もビックリすべき視力の低下ぶり。 左目にいたっては乱視がヒドいのもあるが、0.06。右目でも0.3しかないという...(TT)涙。 さらには聞きたくないことに老眼も出てき始めていますねぇ～とのこと...(T0T)号泣。 これはヒドい！？ ということで、今回は度数弱めもなにもせずしっかり見えるレベルの度数でお願いすることにした。 さらに驚愕の事実だったのは、すっかり見える気になっていたこれまでの眼鏡のレンズには乱視の矯正が入っていないという事実！？ え゛っ！？乱視治ってるつもりでこれまで眼鏡かけてたんですけど...(^^;)ハハハ。 人の気力とはたいしたモンである。『病は気から』とはよくいったもんだ(笑)
レンズの度数が決まり、その後はどんなレンズにするか。 老眼も入っているんで、遠近両用レンズにするか？これはしといたほぉ～がよかろう！ レンズの厚みをどうするか？レンズが厚いと安い、薄いと高い。 悲しいことに鼻筋は低いほぉ～なので、あまりレンズが厚くて眼鏡が重くなると大村昆張りにズリ落ちがちになってしまう。 高すぎるとうちの相方さんに怒られそぉ～なんで、中くらい程度でよしとしよう！ 疲れ目防止や傷防止加工、レンズの色など細かいところはこれ以上高くしたくないんでカット！ それでもなかなかのお値段である。 やはり、ちゃんとした眼鏡屋さんてチェーン店でも高いのね。 そんなところに、フレームとセットだとさらにお得になります！との店員さんからのご提案が。 うぅ～ん、なになに？と聞くとセット用のフレームに限定はされるが、その中のフレームとセットだとほぼ1万円も安くなる。 これはセットでいかない手はなかろぉ～！ とボク好みのフレームを選んで持ってきてもらった10個くらいのなかから選んだのがこちら。
レンズの加工とか店舗内でやっているのかと勝手に思っていたら、そぉ～ではないらしく、受け取りは5営業日後とのこと。 さっさとできるのかと思いきや、なかなかそぉ～はいかず。 というか、逆にやはりZoffとかJINSのビジネスモデルってそれはそれでありなのかなぁ～と思う。 結局のところ、今回高いお金出してレンズを作りこんだとしても、視力というモンはまた年々低下し、今回のレンズも合わなくなっていくのである。 それで、またフレームはそのままでレンズ交換となるとバカ高い額を支払うことになる。 であるならば、眼鏡は使い捨て！と割り切ってその時々の流行や技術に合わせたカジュアルなZoffやJINSでその度ごとにフレーム付きで買い替えたほうがお得感がある。 医療器具的な補助具としての眼鏡ではなく、単に装身具としての眼鏡としてこういったファストファッション的な眼鏡で暮らすのもありなんじゃなかろぉ～か？
なぁ〜んてなことも思いつつ、数日後しっかり度数合わせて作ってもらった新品の眼鏡をかけて感じたことは、 『世界ってこんなに鮮明だったのかっ！？』 という忘れかけていた事実...(^^;)ハハハ。
視力が落ち始めてなんとなくボンヤリ過ごし、その後も度数の合わない眼鏡をかけてさらにボンヤリ過ごして１０年近く。 ボンヤリが当然の世界ですっかり世界はなんとなくボンヤリであることが日常だったので、新鮮すぎるほどに世界が鮮明なのでありますっ！(笑)
そんなこんなでけっこうじっくり時間をかけて作った眼鏡。 今度はどれくらい持つのだろうか？？？
