SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

真夏の潰し合い!新日本プロレスG1 CLIMAX25!!

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最近我が家ではTV番組の視聴が極端に減り、ネット動画を観る時間が増えている。 といっても、嗜好が異なるうちの相方さんとボクとでは観る動画が異なるので、それぞれで好きな動画を楽しんでいるのである。

うちの相方さんは専ら、ゲームの実況動画。 最近はまっているMinecraftだったり、海外のホラーゲームの実況動画がオモロイらしい。 ゲームに関しては神様はボクに才能を授けてくださらなかったんで、ボクには人がやっているの観てなにがオモロイのかさっぱり理解できないの。 しかし、ゲーム実況というものはいまやネット上のコンテンツとしてしっかりと確立しているらしく、実況する人もセミプロのようなタレントが育っているらしい。そんなキャラが立った実況を聞いているのがオモロイらしい。 リビングのTVに繋げているAppleTVやChromeCastの使い方をうちの相方さんに教えた記憶もないのだが、いつの間にか使い方を習得しており、リビングのTVにiPadか動画をを繋げて楽しんでいる......。

一方、ボクはと言えばこれまで動画配信というモノにはあまり興味がなかったのだが、急にはまったサービスが新日本プロレスリングの『新日本プロレスリングワールド』である。 新日本プロレスが始めた動画配信サービス『新日本プロレスリングワールド』は、往年の猪木、ホーガン、アンドレといった名レスラーの試合のアーカイブが観られるということで、サービス開始当初から入会はしていたモノのなぁ〜ンもやる気がしないときの暇つぶし程度にしか観ていなかったのだ。

それが、今年の『G1 CLIMAX』が始まった途端、そのプロレス的演出を越えた体力勝負の戦いのリアルさに心を打たれ、ハマってしまったのである(笑) 今年のG1 CLIMAXは史上最大規模28日間、19大会、Aブロック・Bブロックそれぞれ10名のレスラーによる総当たりリーグ戦&優勝決定戦ということで、始まるやいなや毎日次から次へとメニューに試合が追加されていくのである。

これまでG1というとテレビ朝日ワールドプロレスリングでダイジェスト版を観て優勝決定戦くらいをちゃんと観る程度だったのだが、この開幕戦からの連戦を『新日本プロレスリングワールド』で見出すと実におもしろい。

G1の総当たりリーグ戦では普段あまり観られないシングル戦とかもあったりするのだ。 たまたま暇だったんで、TV中継のない地方大会の動画を見始めたらハマってしまったのである...(^^;)ハハハ。

言われてみると当然のことなのだが、プロレスの試合で毎回実況が付くわけでは無い。 実況はTV放送が決まっている大会でしか付かないのである。 最初のうち、実況がなくただレスラーの咆哮だけが聞こえてくる試合に違和感を感じていたが、普段実況のせいでなかなか聞こえないレスラーの試合中の声だけが聞こえてくることで、不思議とリアルさを実感出来るのだ。 レスラーの試合運びだけに限らず、あの試合の実況というものもプロレスをエンターテインメントに昇華させる重要な仕掛けなんだなぁ~と。 逆に、試合の実況が無いとリアルな我慢比べさ加減が増すのである。 なお、体育館程度の会場で行われる大会などは、カメラも1カメ固定などという大会もあり、これはこれでなかなかシュールなのだ(爆)

7月20日札幌で始まった開幕戦以来、8月8日の横浜大会まですでにAブロック、Bブロックともに13大会が終了している。 連日G1のシングル戦は熱戦が繰り広げられており、どの試合も余力を残して次に備えるといった試合はない。 それだけ出場選手の実力が拮抗し、ガチで戦わないと勝ち点を取ることができないということだろう。 試合の勝ち負けは残るは運である。

そんな状況で試合をしているので、毎試合お互い全力で相手を潰し合う戦いが繰り広げられている。 前半戦はどのレスラーもまだ元気であり、技のキレ、パワーともに申し分ない内容であったが、中盤戦にもなってくるとやはり連戦の疲れがたまってくるのか、動きのキレが悪くなってくる。

中でも体力的な衰えが目立つのが第三世代と言われるプロレス不遇の時代を耐え抜いた世代である。今回、永田、天山、小島が参加している。 年齢的には40代後半。普通の40代後半の男子に比較すればそれはとてつもなくバケモンな体力ではあるが、オカダ、中邑、棚橋、後藤、柴田といった今をときめくトップレスラーと比べるとやはり体力的な衰えが隠しきれない。

5分でさえ動き続けるのは難しいのに、15分から20分の間、相手の技を全力で受けつつ、動き続けるのはいくら身体を鍛えていようと年齢的に困難であろう。 今のプロレスは昔と違い、連続的な技の展開、スピーディーな試合運びが求められ、試合しながらも間合いを取って休むことは難しいのである。 中盤戦以降、自分と年齢も近いこの第三世代の試合を観るのが忍びない。 また海外勢も同様だ。日本人と比べると肉体改造でマッチョな身体づくりをしてはいるが、やはりその人工的な筋肉ではスタミナが持たないのだろうか、後半戦になるに従いスタミナの無さが目立ってきた。

それに比べると、やはりいまの新日本プロレスを支える先ほどのトップレスラーの層は実に厚く、そして抜きんでている。 3日に1日は組まれるマッチメイク、それも毎回ガチの潰し合い壊し合いの試合をしながらも、まだフルタイムで動き続けられる体力を皆有している。

8月16日の両国国技館優勝決定戦まで残りのリーグ戦は5大会。 おそらくAブロックは残り3試合、Bブロックは残り2試合のはずだ。

これから先は技とパワーといった実力だけでは勝ち点をとれない。 いかに潰されず、壊されず、運を味方に付けられるか、そこが勝負の分かれ目である。

さてさて、Aブロック、Bブロックそれぞれ誰が生き残るのだろうか?