SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

音楽の力って素晴らしい!

music.

音楽というものは、『リズム』、『メロディ』、『ハーモニー』の3大要素が揃ってさえいればいいと言うものではない。 演奏するモノの『想い』がそこに乗っかって初めて、作品の力を越えて人の心を揺り動かす力を持つ。

『想い』と言うモノは、演奏者自身の作品に対するモノもあれば、ファンに対するモノ、特定の人に対するモノ、それぞれに様々な想いがある。

そんな『想い』を乗せた音楽は、この曲ってこんなに素晴らしいモノだったのかと、改めてその曲、音楽の素晴らしさを実感させてくれる。

最近、ネットの記事を目にしてそんな経験をさせられた曲が2つある。

本人たちも号泣!ある女性歌手が歌った名曲「天国への階段」が素晴らしい

♪Stairway to Heaven♪ performed by Heart

少々古いが、優れたアーティストに贈られるというケネディ・センター名誉賞。 2012年にLedZeppelinが受賞した際に、彼らの名曲中の名曲、ロック史上の名曲中の名曲でもある♪Stairway to Heaven♪をHeartがカバーしたものである。

美人姉妹と歌われたアン&ナンシー率いるHeartであるが、月日が経つのは恐ろしいもので、アン姉さんはすっかりオペラ歌手ばりのお姿にお育ちになられ...。 しかし、もともと声量があるアン姉さんがオペラ歌手ばりの体型を手にしたことでますますお腹から溢れ出す声量はハンパない。 またドラムはLedZeppelinのオリジナルドラマーにして唯一のバンドのドラマー、故ジョン・ボーナムの息子、ジェイソン・ボーナムである。 親子だけにそのドラミングは父親そっくり、旋律を奏でるドラマーと言われたボンゾを思い起こさせる。 さらにドラマチックな展開を加えるのがゴスペル隊。 静謐な始まりから始まるこの曲の後半部、天国の扉を開けたかのようなクライマックスのシーンに向かって、ゴスペル隊の力強いコーラスが音の広がりを加速させる。

この見事な演奏にオリジナルであるLedZeppelinのボーカル、ロバート・プラントも頬を伝う涙が隠せない。 自ら作り上げたこの楽曲の持つ素晴らしさを実感したのであろうか。 はたまた、もはやこのように完璧な形では歌えない自らの衰えの実感と、次の世代への王座の明け渡しに心の整理がついたからなのだろうか。

ボクはこのアン姉さんの曲に対する想い、LedZeppelinオリジナルメンバーに対する敬意、そして次の世代にもこの名曲を奏で続けていくための新しい解釈と様々な想いを受けて、いつになく何回もリピート再生を繰り返した...(TT)涙。

アーチストからアーチストへの『想い』を奏でるこの動画は必見である!

素敵すぎて鳥肌立った!1000人でFooFighterの『Learn to Fly』を演奏する様子が最高ッ!!

♪Learn to Fly♪performed by thousand people's band

先ほどの曲がアーティストからアーティストそして次の時代への想いを奏でるモノだとすれば、これはファンからアーティストに向けた『想い』である。

イタリアのイベントの企画の一つとしてFooFightersに次回このイベントに来てもらいたいという、ファンとしての純粋な『想い』を乗せて実現したモノである。

しかもその規模がものすごい。 野外フェスの会場に1000名である。 1000名がそれぞれボーカル隊、ギター隊、ベース隊、ドラム隊に分かれ楽器を持ち寄ってこの1曲の演奏のために集結したのである。 ドラム隊に至ってはいったい何台のドラムセットが置かれていることか...(^^;)ハハハ。

1000名ものバンドでどれほど練習したのかわからないが、1名の指揮者の元乱れることなく完璧に演奏している。 だれもおそらく指揮者なんかみていない(笑)

皆、大好きなアーチストのために、体に染み着いた大好きな曲のペースで実に楽しそうに演奏しているのだ。 これだけの人の心を一つにし、体の内からわき起こる『Fun』な気持ちをあからさまに放出できる、こんな力を持つものというモノはなかなかないだろう。 感動と興奮と文字にしてしまうと実に簡単に表現できてしまうが、ここに集った1000名の人々だけでなく、観ているこちらも同じ感動と興奮を味合わせてくれる、そんな音楽の力を改めて実感できる動画である。