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“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

あの夏の暑い日、魔神さまと訪ねた蛇之目寿し

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拝啓、愛しの魔神さま。 貴男は覚えていますか。日本全国愛の逃避行を重ねたあの暑い夏の日々のことを。 貴男と行動を共にするとどこに行こうが天候に恵まれない、そんな苦労も貴男と一緒にいられるだけでどぉ〜でもいぃ〜ことでした。

2年ほど前、愛しの魔神さまとここ金沢を訪れたときもそうでした。 蒸し暑く小雨が降り続く中、とても『北陸』の勝手なイメージとは違う不快指数の高さに辟易しながらも、貴男に連れられて香林坊辺りをウロウロしながらこのお寿司屋さんを探したものでした。

金沢で生活するようになって一年。土地勘も備わった今になって思うと、なぜあの当時あんなにウロウロ探し回ったのか理解できないほどわかりやすいところにある貴男と過ごしたあのお寿司屋さん。 『蛇之目寿し本店』に愛しの魔神さまと暖簾を潜って以来、足を踏み入れることになりました(笑)

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ということで、当時は愛しの魔神さまと彷徨いながら辿り着いた柿木畠の『蛇之目寿し本店』さんに2年か3年ぶりくらいにご来店です!

お店の前は鞍月用水が流れ、趣深い古い建物との清涼感漂う感じが特徴的な佇まい。

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金沢の老舗寿し屋さんでございます。

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お店の入り口は左側がお寿司屋さんの入り口。右側が会席料理の入り口になってます。 お寿司屋さんの入り口を入るとこんな店内。10名程度のカウンターに座り、大将に握ってもらいます。 あ゛っ!?ここはこれまでいくつも紹介してきた廻るお寿司屋さんではございません(笑)

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壁に掛かったメニューがこちら。値段は無いのでちと怖いですが...(^^;)ハハハ。そんなことにビビっていてはお寿司屋さんでお寿司を堪能できません!

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照明も屋内屋みたいな造りで、老舗感をあふれ出してます。

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いつもの慣れた廻るお寿司屋さんと違ってこういうちゃんとしたお寿司屋さんは要領を得ないので、日和っておまかせにぎりを注文です。 これはディナーメニューなんで、ランチタイムはさらにお安くなってます。

2015-07-04

カウンターに次から次へと握っては出されてくる『おまかせにぎり』の8貫はこちらっ! そういえば、以前愛しの魔神さまと訪れた時は、とにかく北陸の魚の旨さにノックアウトされて、『旨かった』という感想だけでなにがどぉ〜旨かったのか全然記憶に残っていなかったのです。 そもそもなにを食べたのかもわかってなかったし...(^^;)ハハハ。 当時はあまりにも都内で食べるモンと違って旨すぎて味わう余裕が無かったんですなぁ〜...(遠い目)。

なので、今回は大将が握ってくれたときに教えてくれたネタをちゃんと記憶してなにを食べたのか記録に残すのですってッ!

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まずは『ひらめ』。ちょっとピンク色がかってますがひらめです。 最初の一口としてはこのあっさりしたネタがサイコーです。 なにより驚いたのは、こちらのシャリの美味しさっ! 握りの大きさは最近流行のネタのでかさで勝負!ではなく人の口に一口入れるのにちょうどいい大きさ。 そのネタの大きさに合わせたシャリの大きさが抜群です。 さらにそのシャリ自身のお米の美味しさと絶妙な握り具合っ! 口の中に入れると、ホロホロとシャリの米粒が崩れていくんです。そこにネタの旨味がミックスされて、口の中はネタとシャリが融合し合うような感覚でした。

ほっほぉ〜これが老舗お寿司屋さんの仕事ぶりというヤツなんですなぁ〜。 廻るお寿司屋さんも十分美味しいですが、廻るところとは違うお寿司屋さんの仕事ぶりを堪能ですっ!

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続いて『かんぱち』。あっさりに続いてはちょっと脂の旨味が感じられるネタできました。 北陸では、白身の魚の旨さは絶品ですが、赤身系はお店によってはちょっと生臭さが感じられるモノが出てきたりします。 ジモティは『赤身なんて腐った魚は食わねぇっ!』なんて言ったりするんで、あまり赤身はいいものが出回らないんでしょか? でも、こちらのかんぱちはプリプリで脂ものって満足っ!

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お次は『甘えび』。多分その日によってはがすえびとか出してんじゃないかなぁ〜とも思いながら、甘えびです。 こちらでは甘えび安いです。近江町市場でもひと皿数百円で気持ち悪くなるんじゃねぇ〜か?というくらいの量で買えたりします(笑) この甘えびは半分に割いて開いているものの肉厚で卵もまぶしており、しつこくない甘えびの甘味が堪能できました。

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続いて『赤いか』。夏が旬のイカですなぁ〜。 甘味があって肉厚にもかかわらず柔らかい。ちなみに赤いかはイカの王様らしいです。 しかし、北陸のイカってほんと新鮮で美味しぅ〜ございます。

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ここらでチョイとコッテリ系、『かじきまぐろ』。 かんぱちのところでも書きましたが、金沢の海鮮系のお店で、赤身が美味しいところは仕入れがしっかりしてます。 このかじきまぐろも脂がしっかりのっているのに生臭くなく、ネタがいぃ〜んだろうなぁ〜。

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チョイとコッテリした後は『紅ずわいがに』。 冬が旬のズワイガニと違って、初夏くらいまでは食べられる紅ずわいがに。 といってももぉ〜そろそろシーズンも終わりな時期なんで味的にはいまいちかなぁ〜?と思いつつ口にすると、水っぽくも無く芳醇な蟹の身の旨味が味わえました。 そろそろ時期的に蟹はでなくなるかも?

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そして『あじ』。北陸の味は生で食べても脂の旨味がしっかりと感じられます。 なおかつ、臭みが全くないの不思議! こちらの味も絶品でございますっ!!!

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おまかせにぎりの最後は『ばい貝』! 北陸を代表する貝です。コリコリッとした食感と、身の甘味が堪能できる逸品!

次から次へとカウンターに置かれるにぎりを口にしているうちに、あ゛っ!?という間に8貫終わってしまいました...(^^;)ハハハ。 なんか、あまりの美味しさに胃袋はまだ麻痺してて満腹中枢が全く機能しておらず、名残惜しさもあって大将に、 ♂『なんか、まだ食べ足りないんであと3貫くらいお願いできます?大将オススメのネタで3貫ほど!!』 とと調子づいてしまいました...(^^;)ハハハ。

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そして出てきたのが『はちめ』。メバル系の白身の魚だそうで、はちめの刺身は地元でしか食べられないとか?足が早いンすかね? 身はしっかりとプリプリしていて、なんかふぐ刺しのよぉ〜な食感です。 淡泊な味わいがお上品な感じ。

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次が『うなぎ』。大将は淡泊なのとコッテリな感じをいぃ〜順番で握ってくれます。こういう感覚が寿司職人さんには大切なんですなぁ〜。 香ばしくてフワッとしたうなぎでございました。

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ラストは『いわし』! メニューにあったんでもし出てこなかったら追加しようと思っていたネタ。 これを最後にちゃんと持ってきてくれるとはっ!?大将やりますなぁ〜。 とにかくボクは金沢でいわしが大好きになりました。 焼いてもよし、煮てもよし、刺身でもよしっ! とにかくこれまで関東で食べてきたいわしとは全くの別物です。 脂ののったいわしほど美味しぃ〜ネタはありませぬ。 キラキラ光った見た目の美しさと口に入れたときに広がる旨味!これはたまりませんっ!!

カウンターに置かれていく握りは、カウンターの黒い色でネタの色とりどりの鮮やかさが引き立っており、まさに一つ一つが宝石のよう! 見てよし、食べてよし、値段は廻るお寿司屋さんにくらべればお高いですが、でもこの仕事ぶりを勘案するとけして高くは無いと思います。

またいつの日か、財布の紐が緩んだ時期にお邪魔させていただきます。 香林坊片町付近でお寿司をご所望な方は是非是非っ!!!

蛇之目寿司本店
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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