SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

はやいもんで、金沢に赴任して早一年経ちました。

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一年前のすったもんだのドタバタ劇

2014年6月30日。 一週間分の着替えとパソコンその他身近なガジェットをキャリーバッグに押し込んで、ボクは一人都内を後にした。 羽田空港から飛び立って小松空港へ!さらに目指すは『金沢』!!

思い起こせばこの出立までの一週間はドタバタで何をするとも何もする時間が無いとも、焦る気持ちがいっぱいで結局なにも出来なかった。 金沢行きが正式に決まったのは着任日の一週間前の6月24日。 辞令が出てからは、全国の顧客先への挨拶だの、都内の顧客先だの関係者先だの、送別会の数々だのでほとんど自席にいる暇も無く飛び回り、気がつけば6月30日の最終日となっていたのだ。

なんでこんなてんやわんやになったのか? そもそもきっかけは三ヶ月も前にあったのである。 毎年毎年年末にもなると盛り上がる、直属上長であるJBとのどっちが出ることになるかのぉ〜談義。 早いもんでボクもJBと行動を共にするよぉ〜になって8年経っていた。 いい加減管理職そろい踏みッ放しというのも人事的に会社から目を付けられやすい。 どっちが出るかという話題はここ数年年末のJBとの風物詩のよぉ〜になっていた。

それが2014年3月に動きがあったのだ。 秋田のお客さんとこに珍しくJBも同席し、その夜毎度馴染みの秋田のドーミーインで夜鳴きそばを食べた後のロビーでの一服の最中に、『金沢の地域会社で人を探しているンだけどさぁ、どぉ??7月くらいかららしいんだけど?』とJBからの一言が。 おそらく10歳も若かったら都内から離れるなんぞ絶対お断りだっただろう。 しかし、ここ数年仕事で地域を廻ることが多くなり、その土地その土地での仕事ぶり、生活ぶりに接する機会が多くなると不思議と地方暮らしも良いかもなぁ〜を思うようになっていたのである。 しかも金沢だったら、学生時代に一度旅行で、仕事でも2回ほど訪れたこともある加賀百万石のお膝元である。 名古屋でも大阪でも博多でも無い、赴任先が日本海側の『金沢』というトコロがネタ的にもオモロイ。 と、よくわからない観点からボクは、『そろそろどっちか離れないとイケない時期だからそういう話があるならいぃ〜かもねぇ〜』といちおう受け入れる返事をしたのである。

その後、待てども暮らせどもなんも状況がわからない。とうとう一ヶ月を切ってもまだ結論が出ていないという。 人事なんてそんなもんかもなぁ〜とも思いつつも、異動するとなると今回ばかりは引越を伴うやっかいなモンである。 いくらなんでも一週間前ってことはないよなぁ〜と高をくくっているうちに、とうとうホントに一週間前になって正式に決まって発令を受けたのである......。 それからの一週間は先ほどの通り怒濤の一週間。手取り足取りの引き継ぎも出来ず、自分のチームメンバーには最低限ボクがいない間の過ごし方の心得を伝授する程度が関の山...(^^;)ハハハ。 送別会では思いもよらなかったというかそんな風にボクを見ていてくれたのね、皆様方。 となんかみんなこの担当にあるまじく珍しくシメっぽくなっている中、当のご本人は逆に冷めてしまって、冷静なコメントを言ってしまったり...(^^;)ハハハ。 なんかめっさ照れる送別会を経験して、自席の荷物も整理できずについに最終日。

午前中になんとか荷物を片付け、金沢にダンボールを送り羽田から飛行機に飛び乗ったのでございます。

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そんなすったもんだでなんとか東京を後にしてやってきた金沢ですが、想定外の出来事が二つありました。

まずは天候。 関東生まれの関東育ちの身としては『北陸』というと『北』と地域名につく限り、東北や北海道と同様に涼しく寒いイメージ先行だったのです。 が、降り立った梅雨時の金沢たるやその蒸し暑さにゲンナリ......。 これ、都内よりも全然蒸し暑いぢゃんっ!?日陰がない分直射日光でガンガン日が当たるし、全然都内よりも暑いぢゃんっ!?!? と早々に金沢の天候にしてやられたのでございます...(^^;)ハハハ。

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もう一つは我が会社の赴任手続きのテキトーさ。 これでもいちおぉ〜名の知れた大会社なのです。 にもかかわらず、会社からは一枚ッペラの手続きが書いてあるURLの一覧が渡されただけ。 赴任先での事務処理だのなんだの初めての経験であるからにして、何をしたらいいのやらサッパリ解らないのである。 そもそも一週間前の決定であるからにして、とりあえず身一つで金沢に来たとはいえ、こちらでの生活の場所、我が家の目処は全く立っておらず、これから探せ!なのである。 しかも、赴任旅費が支給される期間は2週間分のみっ! とりあえずは一人で金沢駅前のドーミーインでホテル暮らしをしつつ、毎晩夜鳴きそばに一粒づつの涙のスパイスで味を調えつつ(笑) 物件を探してもらって、内見し、とにかく2週間以内に都内とこっちの引越を済まさなければならない状況だったのだ。

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こんなんありえんっ!

そして着任日の一年前の7月1日。 意気揚々と出社したモノのこの日は会社の設立記念日で午前中から記念式典。 右も左も解らぬまま、組織長などというワケのわからない役職のボクはおエラいさん席にそのまま通され、何言うこともなく事情がわからぬままキョロキョロして式典を御覧そうらえて終了し、設立記念日なんでお昼でその日は終業という、何をしているのか解らぬまま新居の内見に向かったのである......。

今思い起こすとホント何をやっているのか解らない涙涙の物語である...(^^;)ハハハ。
こんな赴任前後のバタバタ劇も新居の決定&引越の段取りを終えた2週目のはじめ頃にはよぉ〜やく落ち着いた。後は週末の引越を残すのみ。 とりあえず身一つで来たモノの、行政手続きとはよく出来たモンで居住地が決まらんことにはなんの手続きも出来ないのである。当たり前すぎることだがこの赴任から二週間はほぼ住所不定の体たらくだったのだ...(^^;)ハハハ。

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一週目に新居を決めて、引越業者の手配も済ませると、週末は池袋に戻って、うちの相方さんと引越の準備。 週明けには金沢に戻って着任の挨拶周りなどしているうちに二週目もあ゛っ!?という間に終わり、週末は引越本番。

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これまで都内から都内への引越しか経験してこなかったんで、引越とは一日で終わるもんだという先入観があったのだが、東京→金沢ともなると一日では引越が終わらないのである。 これも新鮮な経験だった。土曜日に池袋のマンションから荷物を搬出して、日曜日に金沢の新居に搬入。

さようなら池袋。

スタッフも都内組と金沢組では入れ替わる。当然と言えば当然のことですが。 我が家の二人は小春さんを連れてJRで陸路金沢へ!

いやぁ〜長距離の引越がこんなに大変だったとは、また同じよぉ〜なことすんだよなぁ〜と思うと気が滅入るのです...(^^;)ハハハ。

こんにちわ、金沢っ!


そんなこんなでよぉ〜やく転居届けも出して一人前の金沢人になったワケですが、ここでの暮らしぶりは気に入っております。 水は旨いし、喰いモンは比較にならんほど旨い(和食限定ですが(笑))。 魚好きのボクにはもってこいの食生活がここ金沢には充ち満ちております。 これは本ブログ復活後のエントリーを見ていただければおわかりのとぉ〜り。

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仕事の面ではなかなかうまいよぉ〜にはいかんことは多々あれど...。 組織を異動するときのボクの持論は『郷に入らば郷に従え!』。 自分流を通すのも良いかもしれませんが、ボクは一旦はその組織の良い面悪い面を冷静に分析します。 その中で、これまでの自分流に取り入れられるべきモノと自分流を押し通したほぉ〜が良いモンを選り分けます。そして、その組織の向上に結びつくよぉ〜な道すがらを立てられれば良いなぁ〜と。 そんな意味でこれまで一年過ごしてきましたが、そろそろ次に向けて自分流を押し通すべき時期なのかなと。

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とにかくあ゛っ!?という間の一年間。 この一年を思い起こすと、イヤな面よりもイイ面のほぉ〜がかなり多い金沢生活でございました。 赴任時の約束だとあと残り一年。ホントにそぉ〜なるかどぉ〜かわかりませんが(笑) さてさて、来年の今頃はどんなエントリーを書いていることでしょぉ〜か???

おまけ

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春の『新幹線が春を連れて、やってくる』キャンペーンも終わり、最近ではこんなキャンペーンを打ち出している金沢。

金沢に来るなら春か夏か秋か冬がいいと思います。

地元民では無く、他所からやってきて一年過ごしたボクとしては激しく違和感なのでございます。 まぁ〜百歩譲って金沢観光のエキスパート、ベテランクラスへのメッセージであればこれでもよかろぉ〜。

しかし貴重な数日間を他所から期待に溢れてやってくる多くの観光客、特に金沢ビギナーにとっては、金沢という観光地はちと扱いづらくは無いか?というのはこの一年金沢で生活してみたボクの感想です。

一年のうちの数日しか過ごさない観光客にとって、その滞在の数日間の天候はとても重要なはず。 うちも以前初めて避暑を求めて北斗星で札幌まで行ったにも関わらず、悲しいかな札幌についた当日は観測史上最高気温を更新した夏日!?都心となんら変わらない天候にガッカリ。勝手な期待外れ感増し増しで、札幌に対するイメージが悪くなりました...(^^;)ハハハ。

そんな貴重な数日を過ごす観光客に対して、このキャッチコピーは少々どころか、かなり無責任過ぎやしねぇ〜すかっ???

金沢の天候はだいたいこんな感じ。 春は4月、5月。6月になると梅雨に入ってもいないのに蒸し暑くなり9月いっぱいは夏!10月、11月と天候の良い行楽日和の秋。12月に入った途端に雷、霰、雪といきなり冬に突入して3月いっぱいまでは暗く曇天続きの北陸らしぃ〜四ヶ月。

他所から金沢を訪れる方々には4月、5月の春か10月、11月の秋しかボクはオススメしませんっ! 金沢ビギナー観光客が夏や冬に来ても、きっとその厳しい天候にガッカリするだけの旅になります。

が、金沢ベテラン観光客であれば話は別です。 春夏秋冬それぞれの顔を見せるのが金沢の魅力でもあります。 多少の暑さや荒れた天気でもへっちゃらという貴兄は、四季色取り取りの金沢を愉しんでくださいな(笑)