SAY SILLY THINGS!

“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

午後の木漏れ日の中で

#171

ボクは元来怠け者なのである。 できるのであれば、適度な温度の太陽の光を浴びながら、波の音か川のせせらぎが聞こえるようなところで、日がな一日本を読んで暮らしたい。

先日、うちの相方さんが『我こそは高等遊民なりっ!』と叫びだしたが、そもそも高等遊民はボクがなりたいくらいなのだ。 明治大正昭和初期の世が世なら、みずから進んで書生として暮らしていたいくらいなのである。

そんなことは許されない世知辛い世の中ではあるモノの、フトした条件でそんな気分に浸れることがある。

こんなことを言ってはうちの相方さんにブッ飛ばされるが、それはうちの相方さんがいつもの頭痛で寝込んでしまうときに訪れる。 できれば、土日のお昼前後くらいにベッドに寝込んでしまうタイミングがベストである。

うちの相方さんが早々にベッドに寝込むやいなや、お昼は適当にさっさとすませる。 天気は晴れで、リビングの窓から木漏れ日程度の日光が降り注いでくるくらいがちょうど良い。 エアコンを付けなくてもホカホカに感じられるくらい。 時間帯としては11時から16時ごろまでがベストである。

ソファーテーブルには熱い珈琲を用意する。 できれば気分転換用に板チョコ3口分くらい準備できていると良い。 音楽は、AppleTV経由でMaciTunesからその時の気分に合ったプレイリストを流す。

これで、準備OKである。 あとは二人半分のソファーに深々と腰をおろし、読みかけの本の世界にひたすら浸るのである。

まるで、休日の日がな一日、読書に耽りすぎていた独身時代のような状況は、ボクの怠惰な欲求を満たし、心の滓を溶かしてくれる。

本を読みながらいつの間にか寝てしまい、フト気がついてまた本を読み出すときの現実と妄想の狭間を漂う一瞬はまた格別なモノである。
そんな午後の木漏れ日の中で、休日の午後を過ごしたい......。