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“TEAM H末端構成員”が妄想と現実の狭間で戯れます。

『売国妃シルヴィア』宵野ゆめ 読了!☆☆☆

National Museum of Nature and Science,Tokyo_23

グインサーガ正篇134巻となる『売国妃シルヴィア』読了です! この長い長いお話、毎度思うことですが新刊が出るやいなや早く読みたくてたまらないという気持ちと、読み始めるやいなや読み進めることの躊躇いとの戦いといつもいつも精神衛生上よろしくありません。

御大が元気にご存命時には2ヶ月に1巻ペースで刊行されてたんで、そんな気もあまり感じなかったモノの、次第に御大の体調が悪くなってからはペースも落ち、亡くなられて以降リスタートしてからはケイロニア編とパロ編が向後に刊行、それも半年に1巻くらいのペースなんで早く次の展開を読みたいのにまた半年待たされると思うとなかなかページを捲るのも重くなってしまうのです…(^^;)ハハハ。

といっても読み始めると欲望は止まりません。今回もあ゛っ!?という間の夢の随に......。

今回のケイロニア編、さらにダークにやるせなく、どんよりと重くて冷たい空気に苛まれたケイロニアは、まさにどんよりと雪化粧の北陸のよう…(^^;)ハハハ。 すくわれません。読後の気持ちはすっきりしません。 一体いつになったらスッキリするんだろう?ケイロニア編もパロ編も?

まるで御大が紡いだヤーンの思し召しが著者の指先を絡め取り、さらに複雑なプロットを紡いで、もうこの物語の終わりなどないのではないかと思ってしまう今日この頃なのです。 本作ではサブストーリーのキャラクターがヤーンの導きにより本編のそれも今後深く繋がりそうなど真ん中に現れます。 『海の女王』『暁の女王』......。 ホントだいじょぶなんだろうか?ちゃんとストーリーにオチは作られるんだろうか? コレまで散々広げてきた人間模様にさらに輪をかけちゃって…(^^;)ハハハ。

売国妃シルヴィア (グイン・サーガ134巻)
宵野 ゆめ
早川書房
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