『繁華街』とは実に業に即して合理的なのである。

魔界のセンター

ほぼ4年ほどブログを放置プレイしている間に、我が家は2回引越をしている。
最近はついこの夏の金沢転勤に伴う引越であり、その前は一昨年にうちの相方さんとの生活が始まって以来6年間住み慣れた豊島区高松のマンションを離れて、豊島区池袋に移り住んだのである。

池袋引越のきっかけは、
♀『そろそろ犬飼いたいなぁ〜ワンワンワンッ!』
といううちの相方さんのご要望だった。

お犬さまと同居可能でこれまでのマンションより広く、できればあまり月々の負担が高すぎないというワガママな条件で探したところ、なぜか池袋西口徒歩5、6分という好立地条件のマンションに入居することとなった。

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生後2ヶ月当時のうちの小春さん。

位置的には池袋西口を出て要町に向かう西方面ではなく、劇場通りを北方面。
以来1年半、ボクは池袋西口一番街やら北口といった、最近合法ドラッグ関連で世間を賑わせた一角を通り抜けながら生活を送ることとなる。

最初のうちは、飲み屋やらヲトナなお店の呼び込みをウザがりながらイライラと通り抜けていたが、それも慣れてくると冷静に街の有り様が見えてくる。

池袋のこの北口&西口に至る一角はリトルチャイナばりの特徴的な一面もあるものの、非常に人間の『業』と『欲』というものに実に忠実に構成されているのだ。
まず、池袋駅西口を出て北に向かって商店街に入ると飲食店エリアが広がっている。
次のエリアは飲んで気が大きくなった貴兄を心温かく迎えてくれる風俗店エリアとなる。
この次のエリア♂♀の構成により分岐ができている。
風俗エリアで吐き出すだけ吐き出して身も心もお財布も軽くなったところで、体と心を慰めるためのビジネスホテル。
♂♀のつがいの場合には飲んで気が大きくなった貴兄のために、大切な女の子をエスコートしてさらに親密なコミュニケーションが図れるラブホテルエリアが広がる。
♂オンリーの場合でも、電話一本で一夜の彼女になっていただける夢のようなサービスがこの界隈では盛んなので、独りラブホテルで待っているとステキな女の子が現れてメイクラブっ!
その先によぉ〜やく一般市民向けのマンションの類が立ち並ぶのである。

まさに、駅を出てからというもの『食欲』『性欲』『睡眠欲』という人間の『三大欲求』をものの見事に順番に満たしてくれる夢の国が成立しているのである。
これに気がついたとき、繁華街というものの業の深さ、人を引きつける魔力の源泉を再発見したのでありました。

いやぁ〜ヲトナの考える事ってつくづくだなぁ〜〜〜(笑)