処理に困るDVDを配布されても......。

  
先週、社外の打ち合わせから戻ってくると机の上にDVDが置いてあった。


.........?.........!となりの孤独くんがオススメDVDでも持ってきてくれたのか?
と思いきや、パッケージの表題には「ありがとう」と書いてある。
なにやら、パッケージからサブそぉ〜なニホヒがプンプン醸し出されている......。


おそらく、この一週間でうちの社員でNETでブログを書いてたり、mixi等のSNSで日記を書いている人はなにかしら触れたであろうこのDVD。


昨日、ついにその封印を解いた。
一人で観るには、そのサムさ加減で今後の会社の行方に悲観的になり、そのまま13階のベランダから飛び降りてしまう危険性があったので、相方を道連れにそのサムさを中和することにした...。


内容は3話のオムニバス。


「社員とその家族。
それぞれの思いが詰まった3つのストーリー。
今まで、ありがとう。そしてこれからも。」


パッケージや中に入ってる小冊子、いたるところでありがとうのオンパレードだ。


ワイド劇場系の脇役レベルの俳優(中にはジャニーズ出身でいまや残念な体型になっちゃった俳優さんも出ている。)が今どきの昼ドラでもありえないチープなストーリーで熱演している。
全身の毛穴が全開し、その毛穴から精気が湯気のように体から抜け出ていくのが見えた......。


相方の適確な処置で現世に踏みとどまることが出来たが、後一歩遅かったら、さらに毛穴から体液という体液が噴き出し、常世の国へ旅立ってしまっていたことだろう。


「そんな皆さんのご家族が、
どんな会社でどんな仕事をしているのか
少しでも伝わればと思い、この作品をつくりました。
あなたのご家族は、会社にとってかけがえのない
大切な仲間なのです。」



ここ数年、会社では社員満足度向上!といろんな策を打ってきた。
最近は顧客満足度向上!!と営業力の強化を謳っている。
これはなんだっ!?
家族満足度の向上!!!でもやろぉ〜としてんのか?
去年あたりからやたらと販管費削減で現場は厳しい締め付けをされている。
このご時世に、こんなワケワカなDVDを作成して、ご丁寧に社員ひとりひとりに配布している......。
いったいどぉ〜しちまったんだい???



こんな、DVDを作る前にまずは社員にむけて「ありがとう」と言えるくらいの懐のデカイ経営者はいないものか?


というか、この「ありがとう」。本当に会社として家族に伝えたいのはありがとうではなく、「ごめんなさい」ではないか?


徹夜続きで家に帰してあげられず、ごめんなさい。
授業参観に行かせてあげられなくて、ごめんなさい。
サンタさん間に合わせられなくて、ごめんなさい。
単身赴任ばかりさせてしまって、ごめんなさい。
疲労で笑顔を見せてあげられなくて、ごめんなさい。
体調不良にさせてしまって、ごめんなさい。
過労死で死なせてしまって、ごめんなさい。


社員から家族に説明させる前に、会社自ら社員の家族に謝ってみてはいかがだろぉ〜か?


ps.
このDVD、T○U○AYAに持ってったらいくらで買い取ってくれるだろう?カタログに載ってないだろうから10円か?
10円でも値がつけば御立派だが...プププッ。
でも、元男闘○組のファンとかプレミア価格で買ってくれないかなぁ〜