幻のお土産「織姫☆パンティー」

  
7月7日。今日はいわゆるひとつの七夕だ。
七夕といえば天の川で会する織姫と彦星の物語だが、七夕の当日に天の川なんてみたことがない。
この時期、梅雨まっただ中。7月7日は我が人生常に曇り空である。


季節の風物詩として七夕を意識していたのは小学校の頃までだ。
大抵この時期図画工作の時間あたりで、笹の葉に短冊をつけたりして七夕の飾りを作ったりする。
小さな想いを短冊に託してワクワクo(^-^)oしていたわけだ。
世間の垢に塗れて汚れてしまった今となっては、到底短冊程度のスペースに我が思いは書ききれないだろう......。


そんなことはどぉ〜でもいぃわけで。七夕の思い出はそんな程度である。
しかし、織姫に対する思い出はいまだ謎のまま残っているものがある。


ボクは中学は隣県の隣町の私立中学に電車通学していた。
その町の小高い山に織姫神社という社があるのだ。
なんの効能があるのかわからないが、とにかく名前が織姫なんだから七夕に関係あるのだろう。


当時、その最寄り駅のキオスクで不思議なモノが売られていた。


その名も「織姫☆パンティー」。
祈願成就のお札付き!


たしか、キオスクの壁に白地に青字のポスターでデカデカとボクらにアピールしていた。
まさに思春期まっただ中、地方都市育ちで今のようにあからさまに巷に情報が満ちあふれていない時代の若人である。
一年中脳味噌ピンクで発情している健康な思春期の若人には刺激的すぎるアイテムだ。
それが毎日学校帰りにお菓子を買う駅のキオスクで堂々と販売されているのだ。


しかし、一年中脳味噌ピンクで発情している健康な思春期の若人達はクラスの女子に「ヘンタイ」と罵られることの悲劇と自己嫌悪で平穏な学園生活を失うことのリスクを理性で適確に判断していたため、3年間だれも件のアイテムを買い求めるものはいなかった。


いったい、どんな形状だったのだろう?いまだもって謎のままである。
七夕シーズンともなると、七夕バージョンの「織姫☆パンティー&彦星トランクス」のセットとか販売していたのだろうか?


というか、まだあのキオスクで織姫☆パンティーを販売しているのだろうか?