スガシカオ/やつらの足音のバラード

   

なんにもない なんにもない まったく なんにもない
生まれた 生まれた なにが生まれた
星がひとつ 暗い宇宙に 生まれた
星には夜があり そして朝が訪れた
なんにもない 大地に ただ風が吹いてた

やがて 大地に 草が生え 樹が生え
海には アンモナイトが 生まれた
雲が流れ 時が流れ 流れた
プロントザウルスが ほろび イグアノドンが さかえた
なんにもない 大空に ただ雲が流れた

山が火を噴き 大地を 氷河がおおった
マンモスの からだを 長い毛が おおった
なんにもない 草原に かすかに
やつらの足音がきこえた 地平線のかなたより
マンモスのにおいとともに やつらが やってきた

やってきた・・・


秘密 (通常盤)

♫やつらの足音のバラード♫ だ。


はじめてこの曲を聴いたのは「はじめ人間ギャートルズ」のエンディングだった。
まだ、小学校の低学年くらいだったと思う。


オープニングの♫はじめ人間 ゴンゴンゴォ〜ン♫という能天気な曲と違い、エンディングのこの曲は悠久の時を刻むようにゆっくりと、淡々としていてギャグアニメには似つかわしくなく、
「なんにもない 大地に ただ風が吹いてた」という歌詞はまだ幼いボクにはなにも無くなってしまうようで恐ろしく、
「マンモスのにおいとともに やつらが やってきた」の「やつら」がいったいなんなのかわからず不気味で怖かった...。


土曜日の夜の放送だったこともあり、次の日の日曜日が過ぎるとまた学校が始まってしまうと思い、お休みが残り一日しかないと感じて寂しくなっていた...。


そんなあまりいい思い出がない♫やつらの足音のバラード♫をいつのまにかスガシカオがカバーしていた。(ちなみにオリジナルはムッシュかまやつだ(笑))


シカオちゃんのかすれ声がまた一段とこの曲に合っていて、久々にこの曲を聴き込んでしまったのであった。