単語の変遷についての戯言

231208 飼育係。ウサギが2兎。

今朝、通勤時にiPhoneからシャッフルで音楽を垂れ流していると、GILLIEがカバーした『いきものがかり』の♪じょいふる♪が流れてきてふと思った。

じょいふる
カテゴリ: J-Pop

いきものがかり』、言わずと知れたあの鉢のデカい女の子がボーカルの人気バンドである。 初めてこのバンド名を聞いたときに、その語感からボクはものすごい違和感というか背筋がゾクゾクするものを感じたのだ。
これは、いきものがかり初遭遇の時のお話である。

その時ボクの耳から入ってきた『いきものがかり』は脳内で『逝き物罹り』とすぐさま変換されていた。
文字面からするとなんかオカルティックというか心霊ものというか、動物憑きをイメージするようなバンド名からいったいどんな音楽なんだ?人間椅子みたいな感じか??と勝手に想像していたのである。
それが実際音楽を聴いてみると、人間椅子なんてどこへやら、J-POPの王道ど真ん中といった路線であり、今度はバンド名と音楽性のギャップに勝手に疑問を抱いていたのである。

これはいかんっ!とうちの相方さんに聞いてみると、
♂『ねぇねぇ、いきものがかりって知ってる?』
♀『知ってるけど?』
♂『なんか気持ち悪いバンド名ぢゃね??』
♀『なんで?可愛ぃ~ぢゃん!』
♂『え゛っ!?なんで?なんで??オカルトっぽくない?』
♀『頭おかしくない??「生き物」の「係」でしょ??』
♂『なに?「生き物係」って??』
♀『学校の係であったでしょぉ~よ?生き物のお世話する係っ!』
♂『............知らん。それをいうなら「飼育係」でしょ?』
♀『「いきものがかり」っ!!!』
♂『...............。』

と、当時こんな会話が繰り返されていた記憶がある。

学校で生き物のお世話をするのは『飼育係』ではないのか?
実際にボクは飼育係だった。
飼育係としてうさぎやチャボ、ミドリガメやメダカ、校庭に迷い込んだ犬を追い掛け回したり、遠足で牧場いった時にはヤギの金玉をツンツンするために追い掛け回したり、逆にヤギに怒られて追い掛け回されたりしたのは飼育係としての矜持である。

それを『生き物係』とはいったい教育委員会で何が起こったのだろうか?
なぜ『飼育係』から『生き物係』に変わったのだろう?そこにはきっと理由があるはずなのだ。
でなければ教育の場でこんな言葉狩りのような単語の変更はありえないだろう。

『生き物係』の構成は「生き物」の「係」である。
なんだいったい?生き物の係って?どぉ~した?大丈夫か??教育現場???
なにぶん昭和な男の遺伝子で組成されているボクの脳みそはこんな安直な単語は受け付けない。
それに比べて『飼育係』のなんとわかりやすいことかっ!
「飼育」をする「係」である。
まだ言葉というものの使い方を理性で整理できていない子供に覚えさせるにはこういった意味のある単語のほうが、教育上よろしいのではないだろうか?


なぁ~んてことを思い出して朝から憤っていたのだが、いきものがかりの音楽はノスタルジックな感情を刺激されるので、昭和な男も大好きなのです(笑)