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Book of the YEAR 2010

なんか年々一年が短く感じる今日この頃。
これってやっぱり確実に一年一年歳を重ねているってことなんだろなぁ…。

今年の一年はプライベートはいつものごとく愛も変わらず。冬でも我が家はヌクヌクなのに変わりはない。
いったいいつになったら落ち着くのか。隣に鎮座在して在らせられた我が偉大なるリーダーもいい加減呆れるのに疲れているであろう。

仕事の面では昨年上出来すぎるほどだったんで、今年は昨年の遺産で食いつなぐ(笑)
とはいえ、ようやく我がチームも進むべき方向と世間の流れが一致しつつあり、この秋以降は来年以降に向けての弾込めフェーズで、実績はさておき非常に良い感じ。
なんか怖いくらいに各要素がつながりつつある。こういう瞬間てそうそうないだろうから、仕事の面白みを堪能せねばと思う年の瀬の邂逅なのでありました。


というわけで、今年も最後のエントリーは今年読了した本の中からBook of the YEAR 2010なのです。
まずは、メディアマーカーから今年の読了本の分析。

【読了本数】
目標120冊に対して、実績は71冊。
なんか年々読了ペースが落ちていってる……。

【内訳】

平均して月5、6冊位のペース。季節的には6月と12月という半年ペースで落ち込んでいる。
これは一体なんなんだろ?
振り返ると、この春プライベート携帯をXperiaに機種変している。おそらくこの時期ケータイ廃人を化していたからと思われる。
6月の落ち込みをカバーするかのように7月の暑い中に爆読をしているが、特定のカテゴリーに寄っているわけでもない。ただこのころから電子書籍関連の本を読み荒らしだしたので、ビジネスカテゴリーが増えていっている。

カテゴリー的には、ついに自己啓発系がたったの2冊。
おそらく、正直毎月のように相変わらず出版されるこの手の本の底の浅さ、二番煎じ三番煎じ感を感じさせてしまう出版社の浅はかな戦略が見え透いてしまっているからだろう。余程のものでもない限り買う気になれない。
個人的にはSF本を大量に読んだつもりだったが、結果的にそうなっていない。つもりになっているのはほとんど積ん読になっているからだ...(^^;)ハハハ。
実用書系は今年一年を通して我が家はガジェット祭だったから。これはまた別のエントリにまとめといたほうがいいかもなぁ。
春のXperiaに始まり、この一年でほとんど我が家のガジェットが世代交代を果たしたおかげで、それにまつわる実用書系のムック、書籍が増えた。
今年後半の傾向としては文化思想系の書籍が増えたこと。
80年代に青き春を謳歌していた世代なので、サブカルチャー批評の一派は大好物である。もともとその手の書籍は好きだったのが、そんな趣味の知識がついに仕事に直結することになり、再び手に取り最近のサブカル批評を読み荒らしている。

そんなこんなで、71冊。目標の120冊には遠く及びませんでした...(^^;)ハハハ。
年間通して読了数減少の原因は明らかで、春のケータイ廃人時期から、iPad導入後はWebが身近になりすぎて、ブログのエントリをちゃんと読むようになったことで、本を読む時間が食われたからだ。
結構活字中毒気味のボクでもいわゆる出版不況の一役を担っているのが、出版業界の根本的な問題なんじゃないかな?
という部分も実は今後のビジネスのテーマにも繋がってきたりして、なんか今ボクの活字状況は公私の境がなくなりつつある状況です...(^^;)ハハハ。

でも来年はやっぱ120冊くらいはよみたいなぁ。


そんなこんなで、2010年のBook of the YEARは!?

まずは第5位

エンターテイメント小説から

「仮想儀礼(上・下)」篠田節子

仮想儀礼〈上〉

仮想儀礼〈上〉

仮想儀礼〈下〉

仮想儀礼〈下〉

今年唯一エントリでレビューを書いた本。
新興宗教をテーマとした小説だが、いわゆる教祖らしいキャラクター設定ではない教祖だからこそある意味リアリティが増している。
宗教という装置に魂を込めるのは教祖ではなく信者の妄想?か。
実に気分が悪くなる人間の業を描ききった対策です。


第4位
同じくエンターテイメント小説から

「キケン」有川浩

キケン

キケン

有川浩の小説は非常に読みやすい。今年は結構ハマった。
この人の文体はボク的には頭の中で映像化しやすい。だからスラスラと読み進めることができる。
この小説はいわゆる青春お馬鹿小説の典型だ。
トラブルメーカーを中心に彼に翻弄される周辺の下僕たち。
理屈抜きに楽しめる活字活劇でした。


んで、第3位!
SF・ファンタジーから

「グラン・ヴァカンスー廃園の天使」飛浩隆

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

人間の訪問が途絶えてから1000年も経つ、AIだけが暮らす仮想空間。
まるで数年前電通が騒いで見捨てられたどこぞのサービスのようなイメージ。だが、あんなもんよりもずっとリアルな世界で主人公のAI達は暮らしている。
そんな仮想世界の中の話が、悲しくて残酷だがなぜか美しいのだ。これは著者の文体の力量ゆえなのだろうが、SF的な無機質さと情緒性のバランスが素晴らしく、素直に文章で感動した一冊。
シリーズ第二弾を積ん読状態。読み進めるのがもったいない...(^^;)ハハハ。


さぁさぁ第2位!!
ビジネス本から

「グーグル秘録」ケン・オーレッタ

グーグル秘録

グーグル秘録

かなり厚めの重量感あるハードカバー。
実はこの本はいわゆる「書籍」の形態ではなく、自炊PDF化して電子書籍としてiPadで読みました。
だって、こんな重たくて厚い本持ち歩けないもんさ!
最初はどんなもんだろ?と恐る恐る読み出しましたが、結果としてはなんの問題もなく。iPadの画面で読むのに単行本のPDFはちょど良い文字の大きさでした。
内容はいわゆるグーグル様が今あるまでのサクセスストーリーを、なかなか直の発言がない創立者のお二人さんへの十分なインタビューを踏まえてまとめてます。
いまでこそあらゆる業界から敵視or意識されているグーグル様ですが、「ネット広告」という打ち出の小槌が見つかるまでの苦悩とかおもろいです。
まぁ、内容もそれなりでしたが、iPadでの電子書籍という新しい活字の楽しみも問題ないなということに気付かせてくれたという点で、「電子書籍元年」と言われた今年ならではの順位付けということで...(^^;)ハハハ。


そんなこんなで、ことしのBook of the YEARは!!!
文化・思想から

アーキテクチャの生態系??」濱野智史

アーキテクチャといっても技術系ではありません。サブカル批評系で情報環境論の系列ということでいいのかな。
SI屋さんで働いてはいるものの、SEではなく営業なんで技術的な部分を如何に翻訳して顧客に伝えられるか。システムのコンセプトを分かりやすくまとめるとどうなるのか?という観点で物事を考える機会のほうが多い。
ましてや今年、技術的な優位性があるうちにこの強みを活かして新たなビジネス領域を掘り起こしていこうとしている中、社内外問わずこの技術を利用したサービスをどう捉えればいいのか、「これは売れる!」と直感ではわかっていてもそれを分かりやすく伝えられるためのコンセプトをどう創り上げるか?
この命題に日々脳汁垂らし続けたこの3ヶ月だったが、この本に出会い、この本がいうところの「アーキテクチャ」という観点で整理することにより、なんか自分なりに腑に落ちたのだ。
読了後の興奮冷めやらず、翌日担当のメンバーに有無をいわさず渡した一冊。


こんな感じの今年の読書模様ですが、正直ここ数年のインパクトに比べるとなんか味気ない感じの内容です。
第1位以外はほとんど横並びなところが正直なところで...(^^;)ハハハ。
来年はも少し物語にドップリ疲れるような本に出会いたいなぁ〜と。


そんなこんなで皆様良いお年を!