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Book of the YEAR 2009


今年も早いモンで最後のエントリー。
といっても、年々ブログをアップする回数が減っているなぁ〜。

今年はなにかといい一年だった。
前厄にもかかわらず、プライベートは愛も変わらず充実しつつ、なにより今年は仕事でちゃんと自分のチームが業績を残せたという点が大きい。
しかも、上半期でほぼ今年の担当の事業計画達成の見込みが立つほどの出来栄え!
おそらく、こんな順調な年はしばらくないだろうな。


というわけで、最後のエントリーは今年読了した本の中からボクのBook of the YEAR 2009!

まずは、読了本を登録しているメディアマーカーから今年の読了本の分析です。

【読了本数】
 総数:96冊
 内訳:1月7冊 2月18冊 3月4冊 4月7冊 5月10冊 6月4冊
    7月6冊 8月4冊 9月6冊 10月9冊 11月14冊 12月7冊
【カテゴリー別】
 文芸:10冊
 エンターテイメント:11冊
 ミステリー:2冊
 SF・ファンタジー:21冊
 歴史小説:8冊
 文化思想:8冊
 評論:2冊
 エッセイ:1冊
 ビジネス:25冊
 実用書:7冊
 雑学:1冊

まずは、読了数から。
昨年はビジネス本に偏っていたせいか、126冊。ほぼ3日に1冊のペースで読了していた。
これを念頭になにを勘違いしたのか、今年はさらに倍のペースで読むぞっ!!!
と、アホな目標として250冊読了!なんてのを掲げたものの結果は96冊。
ほぼ4日に1冊ペースという結果になった。

カテゴリー別の内容を見るとこの昨年とのペースの差は明らかだ。
昨年は126冊中86冊がビジネス本だった。しかもテーマがタイムマネジメント系を中心に偏っていたこともあり、非常に速いペースで読み進め(場合によっては飛ばし読み)ることができてたわけだ。
今年は、昨年あまりにも小説を読む機会が減ってしまったのを反省し、またビジネス本の類が実はほとんど名著といわれる本の焼き直しであり、最近のコンサル崩れの話題の著者の本の内容の薄っぺらさ加減に辟易したこともあり、物語を中心に身をゆだねる機会を増やしたのも、一冊の本を読了するのに時間がかかった要因かもしれない。

その甲斐あってか、今年は小説が52冊。中でもSF・ファンタジー系が21冊。
よほど、現実逃避したかったのだろうか?日々夢見心地で現実的な物語に興味がわかなかったのか?(笑)
これに対して昨年もっとも読んだビジネス本の類は25冊にとどまった。
この中でも、印象深いのはドラッカーの「マネジメント」くらいだ。それだけもうこの分野にはあまり興味がないのかもしれない。



ということで、2009年のBook of the YEARは!?

まずは、第5位!
SF・ファンタジーから

イリアム」 ダンシモンズ

イリアム (海外SFノヴェルズ)

イリアム (海外SFノヴェルズ)

ボクは小説を読む時、本の活字の情報を元に頭の中で映像化して楽しんでいる。
だから、読むペースも頭の中で人物が会話するペースに影響されるので、飛ばし読みということができない。
しかし、小説を読むことを映画を観る事と同様な感覚で楽しめるというメリットもある。

この本は8月9日のエントリーでも紹介したものだが、2段組765ページという大著であり、ギリシャ神話の神々の自分勝手に付き合わされる人間たち(が、舞台は火星)がむりやりトロイア戦争を戦わされられ、さらにわずかに生き残っている怠惰な地球人と判機械人間が参入してくるという大河ドラマ......だったはずがっ!?
かなりの時間を費やして読了したにもかかわらず、この物語はプロローグでしかないという衝撃的事実を最後に突きつけられるドンデモ本なのだ。

が、この4陣営の物語が次第に収束を始めるダイナミックな展開はSFならではの満足感。

はやいとこ自作の「オリュンポス」を読まねば!とおもいつつ上下2巻のボリュームに圧倒されて、まだ手が付いておりませぬ...(^^;)ハハハ。


続いて第4位!
エンターテイメント小説から

ゴールデンスランバー伊坂幸太郎

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

これも、1月31日のエントリーで紹介した本。
とにかく、昨年ビジネス本浸りで食傷気味だったので1月に読んだこの本は、いつも以上に新鮮に感じたのかもしれません。
伊坂幸太郎ってほんと文体がちょうどいいと改めて思った一冊。
文芸作家といわれる方々ほど大仰しさがなく、かといってあまりに大衆小説然とした俗っぽさもなく、ちょうどいいんですね。
どっちつかずと思う方もいるかと思いますが、この文体って現代小説の代表なのではないでしょか???


さらに第3位!
SF・ファンタジー小説から

新世界より 上・下」 貴志祐介

新世界より (上)

新世界より (上)

新世界より (下)

新世界より (下)

これは上下二冊ですが一つの物語として1冊とカウントしました。
これも上下巻で1071ページという大著!
「1000年後の日本。伝説。消える子供たち。ここは汚れなき理想郷のはずだった。」
と帯の紹介。
貴志佑介って、こういう限られたエリアで展開される物語を書かせたら一番の作家だと思う。
「天使の囀り」や「クリムゾンの迷宮」で感じた体の芯からくるゾクゾク感を感じながら、この本では無邪気な冒険譚とでも言うべきあっけらかんさとともに楽しめました。
このちょっと不気味なファンタジーを夜な夜な子供に聴かせてやりたくなります(笑)


そして第2位!
文芸小説(SF?)から

「一九八四年」(新訳版)ジョージ・オーウェル

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

今年の業界的なBook of the YEARは村上春樹の「1Q84」なんでしょう。
1Q84」もたしかにすばらしい物語でした。90年代村上春樹の総括であるとともに、ついに80年代村上春樹のバックボーンに在ったものが小説の中に明らかに表現されるようになったという点では、村上春樹が描く小説のすべてが注ぎ込まれたもののように感じたのもたしかです。
が、今年出版された2冊で終わっていたらボクもBEST5に入れたと思いますが、来年謎解き編の3冊目が出版されるというのでなんか違うなと思っちゃったのです。
出すなら、すべて時間を空けずに出して欲しいし。以前、ねじまき鳥の時も同じような出版のされ方で気が抜けてしまったんで、今回も同じ評価でBEST5落ちになりました。

それに引き換え!これも便乗商法のような気もしないではないですが、新たに新訳となった一九八四年はさすがの重厚感・安定感。もはやSFというよりも文芸作品の趣を感じます。
しかも、重すぎて気持ち悪くなります。
が、つい20年前まではこの物語に描かれている世界と同様な世界が現実に存在していたと考えると、考えさせられるものが沢山ありました。


そして、今年の第1位は!?
SF・ファンタジー小説から

「アイの物語」山本弘

アイの物語 (角川文庫)

アイの物語 (角川文庫)

今年の読了本の内容反映して第1位はSFモノでした。
アイビス」と名乗る女性型アンドロイドが語る7つの物語。
派手なストーリーや現実にはありえない超人的な登場人物が現れるでもないSF小説
一話一話読み進めるたびにただひたすら、この物語に浸っていたいと思わせるやさしく、癒される物語です。
「感動」とかいった大げさな感情が沸くわけではないですが、なぜか気持ちが幸せになれます。



ということで、今年の結果はこんな感じになりました。
ちなみに、来年は目指せ130冊!くらいにしときましょぉ〜かね(笑)

来年も良い年でありますよぉ〜〜〜にっ!m(_ _)m