結婚指輪を紛失したッ!?
一昨日、ボクの左手の薬指から大切なものが欠落した......。
10月13日に結婚2周年の結婚記念日を迎えたばかり。その2日後という非常に悪いタイミングだ......。
朝、いつものように支度をし、最寄り駅に向かう途中、ふと左手に視線を落とすと薬指にあるはずのモノがない。
その日、指輪をはめた記憶は微かながらあったのだが、まぁ〜し忘れたのかと思いそのまま会社に向かう。
人間、いつもあるはずのものがないと落ち着かないものだ。
例えば、ケータイとか手帳とか。
なにか、自分の一部が欠けてしまったかのような心許なさを感じる。
そんな気分で一日を終えて帰宅する。
相方さんに気付かれないよう、こっそりとあるべきはずのところを早速チェックする。
............が、ない。
いつも指輪を置いている台にあるはずの結婚指輪がない。この2年間常に身につけて、ともに過ごしてきた指輪がない......(@0@)
もう、心臓はバクバク、気持ちは動揺、できるだけ挙動不審にならないように頭をクリアにしてこれからの行動を考える。
まずは、指輪台に指輪がないことを相方さんに気付かれてはいけない。
こっそりといつもは隣に整頓して置いているハンカチをちとちらかして、指輪台にかぶさるように乱暴にセッティング。
とりあえず、これで翌朝まではなんとかなるだろう。
明日の朝までは挙動不審にならないよう、後はこのことは忘れることだ。今日は何事もなかった、いつもどおりの一日だったと自己暗示をかけ、いつもどおり過ごすこととした。
とはいえ気にならないなんて、毛の生えた心臓なんてモノをボクは持ち合わせていないので、相方さんが早めに寝た後、家のフローリングを這いずり回って捜索を重ねたが、いっこうに見つかる気配がない。
これは外しかあるまい。
翌朝からは、必死である。
ラッキーだったのは、駅へ向かう途中で無いことを確認していたので、落としたとしたらその場所はある程度限定されてるということだ。
いつもより早めに家を出て、玄関先からいつも通る道順の両脇を一歩一歩確認しながら捜索を重ねる。
............が、出てこない。少々光ったと思うと煙草の箱のフィルムだったり、ネジだったり............。
とうとう、確認したところまで行き着いてしまった。
とりあえずそのまま会社に向かい、帰宅の際もすでに暗がりの中、同じ道順を目を見開きドライアイになりながら捜索を重ねたが......やはり、ない。
ボクは、覚悟を決めた。これ以上ごまかしたところで、相方さんのお怒りは増すことはあれ減ることはない。
ここは誠心誠意ただひたすら謝るしかあるまい。
昨日、帰宅後着替える間も無く、リビングでくつろぐ相方さんの前に進み出て、なにもはまってない左手を差し出して、
「ごめんなさい。指輪がなくなりました。」
突然のことに面食らいながらもことの重大さに気付いた相方さんは、すくっと立ち上がり、
「探してくるっ!」
と玄関に向かい出す。
こういうところは、ホントしっかりしているというか心強いパートナーである。
それから、ボクが探して歩いた道を二人で隅から隅まで探すこと、2時間弱。
人間集中力が高まると時間の感覚が無くなるものである。
そんなに探し回っても見つからない。
これは、もう誰かにとられてしまったのか、カラスに持っていかれたか、ネコに弄ばれてどっかにいってしまったか............。
「明日の朝、明るい時にまた探して、それでも無かったら警察に届けよう。」
と心強い相方さんの意見。
もう、ボクは胃がキリキリ捻り上がりながらテンション下がりまくりで家に戻った。
あ゛ぁ〜もうホントに見つからないのだろうか?新しい結婚指輪を買ってもらうしかないのだろうか??
でも、新しい指輪になってもただのしるしとしては変わらないもんだろうけど、そもそもの結婚指輪は結婚式の時に神様の前で永遠の愛を誓い、神父様から相方さんへ、相方さんからボクへと指輪交換されたものなのだ。
そういう意味では、変わりのものでは結婚指輪としての意味合いが全く違うものになってしまう。
相方さんに申し訳ない思いで、ゲロはきそうなほどテンション下がりまくりの中、帰宅時のまま放り出していたバッグの中身を片付けていると、バッグの中のバッグインバッグの底に一瞬キラリとしたものが!?
え゛っ!?!?
バッグに入れた手には丸くてひんやりしたものの感触を得た。
手を引き上げるとそこにはこの2日探し回った大事な大切なものが\(^0^)/
灯台下暗しとはホントよく言ったものだ。
こんなところにずっと一緒にいただなんて...(^^;)ハハハ。
どうやら指輪をはめて、その後バッグに荷物を詰めて居る時にバッグインバッグに引っかかって、その時にもう指輪が外れていたようだ(笑)
あ゛ぁ〜生きた心地がしない2日間だったのだ。これで心置きなく週末が迎えられます。
余計な心配をかけて大変申し訳ございません。お騒がせいたしました。これからの人生もよろしくお願いいたします。<相方さん