言霊の幸ふ国


この国は言霊の幸ふ国だという。
この厄介な言霊だが、大辞林によると、

・言葉にあると信じられた呪力。
・ことだま-のさきわうくに ―さきはふ― 【言霊の▽幸ふ国】
* 言語の呪力によって、幸福がもたらされている国。


ということらしい。ちと説明が少ないのでwikiで調べてみると、

・言霊(ことだま)とは、一般的には日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。言魂とも書く。清音の言霊(ことたま)は、森羅万象がそれによって成り立っているとされる五十音のコトタマの法則のこと。その法則についての学問を言霊学という。
・声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発するとよいことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事がおこるとされた。そのため、祝詞を奏上する時には絶対に誤読がないように注意された。今日にも残る結婚式などでの忌み言葉も言霊の思想に基づくものである。日本は言魂の力によって幸せがもたらされる国「言霊の幸ふ国」とされた。
(中略)
自分の意志をはっきりと声に出して言うことを「言挙げ」と言い、それが自分の慢心によるものであった場合には悪い結果がもたらされると信じられた。例えば古事記において倭建命が伊吹山に登ったとき山の神の化身に出合ったが、倭建命はこれは神の使いだから帰りに退治しようと言挙げした。それが命の慢心によるものであったため、命は神の祟りに遭い亡くなってしまった。すなわち、言霊思想は、万物に神が宿るとする単なるアニミズム的な思想というだけではなく、心の存り様をも示すものであった。

う゛ぅ〜ん......よぉ〜は言葉に発するとそれにより吉凶が影響されるということか?
「夢」を手帳に書いて毎日それを眺めつつ、自分の人生を設計するという昨今の社長さん系の手帳術も言霊の影響なのだろうか?

と、ボクはなにも夢の実現なんぞという大層なことを言いたいのではなく、わが身に起こった現象から言霊侮れぢ!?と言いたかっただけなのだ...(^^;)ハハハ。
もうすでに2ヶ月以上経ってしまったが、ボクは今年の2月に不惑の歳を迎えてしまった。
まさか自分がそんな歳になるなんぞついぞ思うことなくこれまで過ごしてきてしまったのだが、不惑といえば四十肩なのである。
周りの同年齢の仲間と話している中で、話題に出てくる四十肩についてまさか我が身に降りかかるなんてことは思いも寄らなかったのだ。
んなもん只の疲れとか、運動不足とかそんな程度なんでしょ?と。
なにぶん40歳の自覚が全くないボクがそんなモンになるはずがないではないかっ!!
ネタとして話している仲間を尻目に完全にボクは見くびっていたのだ。


不惑になると四十肩」.........ありえない。


しかし、40になった朝、ボクは言霊の恐ろしさを如実に知ることとなった。
朝ベッドから起き上がると右肩が上がらない。
そっか、相方さんに腕枕して寝たからシビれたんだな.........いやいや、昨晩はボクが寝るのが遅かったから腕枕はしてなかったはずだ......。
四十肩をあざ笑ってしまった皆さん、ごめんなさい。40になったその朝に、ボクは見事に四十肩になりました...(^^;)ハハハ。
以来、2,3日経っても一週間経っても右肩の痛みは取れない。
2月下旬から3月上旬までの一ヶ月は右肩の痛みが取れないから無理しないほうがいいか?と思い、ジムでのトレーニングを控えてみてもいつまで経っても痛みが取れない。
恐るべし四十肩!恐るべし言霊様!?
このまま、四十一になるまで四十肩のままなのでしょうか?嗚呼...哀れなり四十のヲッさん。


さすがに一ヶ月もトレーニングをサボると落ち続けていた体重もリバウンドの兆しが見え始め、どぉ〜したものかとwikiで「四十肩」を調べてみると、

四十肩、五十肩 [編集]
その名の通り、40歳から50歳頃になって加齢に伴う組織の変性が原因となって痛みを発生し、運動を制限するためにさらに拘縮が進み、次第に痛みが強くなる悪循環を伴う症状である。肩関節周囲炎・凍結肩・疼痛性肩関節制動症等に分けられる。軽度のものは温熱療法、運動療法が効果的である。約1年から 1年半程度かかるが、自然に完治するという特徴がある。


フフフ、どぉ〜やら我が肉体は加齢なる変貌を遂げようとしているらしい。
同じ「カレイ」と発する言葉でも意味が異なる文字を宛てがわられると悲しい意味になる......。
ってか、1年から1年半もかかるんかい!?運動制限しても良いことは全然ないではないか!そういわれれば、痛みはヒドくなってる気がするぞ!

というわけで再びジムでトレーニングすることになった。
いろいろとマシントレーニングのメニューが組まれているのだが、さすがに腕周りのマシンはきついかなと思いきや、意外とマシントレーニングで腕特に肩周りを伸縮させても痛みは気にならない。
この一ヶ月いつものペースでトレーニングを続けてきたが、体を動かすたびに痛みは和らいでいっている今日この頃である。

これはやはり長年の運動不足がなせることなのであろうか?
それとも言霊様のなせる業なのであろうか?