滋養豊富・風味絶佳


さいきんハマってるものがある。キャラメルだ。
先日、相方さんが近くの100均でお菓子をまとめ買いしてる時に、森永キャラメルを発見し、ボクは懐かしさに駆られて籠に入れていた。

うちで口寂しさで買ったキャラメルを一粒口に入れてみると...。
なんか、あらためてあ゛っ!?キャラメルってこういうモンだったなぁ〜〜〜と。

振り返ると、もう随分長らくとこういう固形のキャラメルというものを口にしていなかった。
キャラメルというものはいつの間にか、スイーツのキャラメルソースやキャラメルマキアート等々、キャラメル味という調味料のような存在になってたのだ。

久々に味わってみて、そぉ〜そぉ〜このずっと飴のように舐めているのはもどかしく、かといって噛んでいると歯にくっついてしまいそぉ〜なそぉ〜でも無さそうなムズ痒さ......。
一体、オマエはどぉ〜してもらいたんだッ!?という中途半端な存在感。
でも、飴でもチョコでもなくその中途半端な味わいがより奥深さを感じさせる。
そんなキャラメルをいつの間にかボクは忘れていた。


ボクが幼少の頃、お子ちゃま向けのキャラメルはグリコだった。
一粒300メートルというコピーはお子ちゃま的にはよくわからなくも、なんかスーパーマンになれそぉ〜な勇ましさを鼓舞しつつ、キャラメル本体よりもグリコのオマケという文化はまさにお子ちゃま心を擽らせるものだった。
が!?ボクはそんなグリコに騙されるよぉ〜なお子ちゃまでなはく、「一粒300メートル」なんて胡散臭さではなく、渋く「滋養豊富」、グリコのオマケなんてチャチなモノに騙されることなく、オモチャならちゃんと駄菓子屋か贅沢に玩具屋のオモチャを良しとし、あくまでキャラメルといえばストイックに中身勝負の森永だったのだ。

ちょいと色気づいてくると同じく森永のHi-Softになったりとしたものの、おそらく高校あたりでは完全にキャラメルをキャラメルとして味わうことを忘れていったと思われる。


もう、スッカリ体も出来上がりヲッさんとなった今では、森永キャラメルの通常サイズではちと物足りない。
子供の小さな口の中で、ちと大きめのキャラメルをホグホグしながら食べることに妙な慶びを感じていたボクとしては、いなとなっては大粒サイズがちょうど良い。

あのストイックな装飾の欠片もないストイックな箱ではなく、面白みのない袋入りしか見かけないが、それでも袋の中から一粒とり出して大粒キャラメルを口に含み、ホグホグしながら噛みしめるささやかな幸せ.........ほかにもっと美味しいものは在るが、この素朴な味わいがボクは好きなのだ...(^^;)ハハハ。