様式美オヤヂと豪放磊落オヤヂと


3月9日、ボストンのオリジナルボーカリストであるブラッド・デルプが自宅で息を引き取っていたという。
享年55歳だったとのことだ。
1976年のデビュー以来30年、この寡作なバンドは4枚ほどのオリジナルアルバムしか残していない。
そのバンドリーダーであるトム・ショルツの度を越した完璧主義者の故かどぉか...。
でも、その4枚は凝縮されたモノであるだけのことはあり、いまだによく聴き続けているアルバムなのである。


とはいえ、あの透き通った通りの良い声がもう新しい楽曲で聴けないというのは悲しいもんである......。


というのは前ふりなのだが、ここ数年CDの売上が毎年減少してきて音楽業界は不況の真っ只中からなかなか抜け切れないらしい。
いままで主力購買層だった10代から20代がCDなんぞにお金をかけずに他の楽しいことに投資しているのがその現況とも言われているが...。
ここ数年、以前せっせとアナログ盤のレコードやCDを買いまくった昔の若人にその穴埋めでもしてもらおうとOVER 35あたりをターゲットにした紙ジャケシリーズ等を次から次へとリリースしまくっている。


そんなCD屋の動きに呼応してか、70年代から80年代に活躍したバンドの再結成や再編成の動きがまた喧しい。


何気に、ウキウキして待ちわびているのがこれである。
「BLACK SABBATHのRONNIE JAMES DIO在籍時のベスト盤『Best Of Dio Years』が、4月25日に日本発売」


ブラックサバスといえばオジー以外にはありえない!という人も多かろう。
というか、ブラックサバス=オジーはゆるぎないモンだとボクも思っている。
しかし!?
レインボーでその類まれなる世界観を楽曲に反映し、リッチーの様式美の土台にレインボーたる色合いを加えたのはロニー・ジェイムス・ディオだと思っているし、それをさらに昇華させて唯一無二のディオの音楽を完成させたのがロニー在籍時のブラックサバスだったと思う。


高校時代に始めてHEAVEN AND HELLを聴いたときの衝撃は当時のケツの青いボクにとっては凄まじかったのだ。


そんなロニー在籍時のベスト盤だけにとどまらず、ヘヴン・アンド・ヘルというバンド名でこの時代のブラックサバスが再始動するという。
ブラックサバスというバンド名を用いずにロニー加入後初のそして代表的アルバムであるヘヴン・アンド・ヘルをいうバンド名で活動するのはある意味オジーの亡霊を払拭する上でも正解ではないかと思う。


ただ、あの美しいヴィヴラート唱法はまだ健在なのだろうか?ちと歳が心配なのである。



かたや、様式美の極地のバンドが再始動かと思いきや、アメリカ豪放磊落バンドの代表であるヴァンヘイレンもオリジナルボーカリストのデイブ・リー・ロスを引き戻して再始動!?との情報も先月あたりにあった。
ヴァン・ヘイレンというバンドも、イメージとしては初代ボーカリストのダイヤモンド・デイブ時代のイメージのほうが強い。
しかし、楽曲的には2代目のサミー・ヘイガー在籍時のもののほうが好きである。
やはり、ダイヤモンド・デイブは勢いだけで突っ走るエンターテイナーであり、ボーカリストの力量としてははるかにサミーの方が上である。


若かりし頃は勢いだけで突っ走っていたダイヤモンド・デイブもヲッさんになってしまい、頭もかなり激しく禿げつつある今日この頃、そのパフォーマンスはダイヂョブなのだろうか?と思っていたら......。


ヴァン・ヘイレンのロックの殿堂入りを前にして、今現在ボーカリストはデイブなのかサミーなのか不明?ベーシストも不明??
エディ・ヴァンヘイレンはリハビリで入院???という体たらく......一体かれらは活動開始できるのでしょぉ〜か?


というか、とりあえず3/12のロックの殿堂入りではヴァン・ヘイレンはパフォーマンスできたのでしょぉ〜か?
続報求む!(-人-)




そそ!そいえば、「シンクロニシティー」アルバムの大ヒット以来解散していたポリスも再結成とのこと!
こちらは、仲良く来日でもして欲しい〜今日この頃なのである。