性差なんて笑い飛ばしてしまうのだっ!


本日読了した小説。
「踊るギムナジウム森奈津子

踊るギムナジウム

踊るギムナジウム


知る人ぞ知る森奈津子。一筋縄ではいかない作者である。
彼女の出す小説には必ずといっていいほど、ホモ・レズ・サド・マゾ...etcいわゆる性的マイノリティーな方々が多数おいでになる。
かといって、エログロナンセンス系といった官能小説にまっしぐらというワケでも無く、ジェンダーがどぉたらこぉ〜たらとか性的マイノリティーにも人権を!といった説教臭いところは微塵もみせない。この姿勢はこの世知辛いご時世に貴重だなぁ〜と思うんだけど。
彼女の小説は、こんな普段身の回りになかなか存在しなさそぉ〜な人々が一堂に会しつつ、様々な「笑い」を提供してくれるところに価値がある。
初めて彼女の小説にふれたのは「西城秀樹のおかげです」。
タイトルにロックオンして即レジだった...(^^;)ハハハ。
この作品はちと遠慮してる部分も見受けられるので評価は「★★★」。


個人的にイチオシは彼女の小説という事だけでなく、いままで読んだ小説の中でもベスト10には入るとおもわれるこの作品!

耽美なわしら 完全版(上) (Book of dreams)

耽美なわしら 完全版(上) (Book of dreams)

    
耽美なわしら 完全版(下) (Book of dreams)

耽美なわしら 完全版(下) (Book of dreams)