昔も今も一番弾けるのは文化祭のバンドライブなのだっ!


案の定、業務的にはこの4、5日と特にバタつく事もなく早くも3連休に突入。
なにやら本州脇には爆弾型低気圧?なるモノが発生し、今日から年末の大雨のような空模様とか。
相方さんも実家に帰省したきりまだ戻ってこないし、そんな天気ならブラブラすることもなかろぉ〜と今日は一日プチ引きこもり状態。
久々に読書に費やしたのでありました。
そいえば、昨年ここであんまし本について触れてこなかったんで今年は読書ノート代わりこの場を使おうかと。


今日読了したのは「階段途中のビッグ・ノイズ」(越谷オサム

階段途中のビッグ・ノイズ

階段途中のビッグ・ノイズ


帯の背部分にあった「ギターと太ももが出てくる話らしい。」でロック・オン!
即レジだった。
帯に「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」とあるようにいわゆる青春団体競技素人成長物語系である。
であるがゆえに、ストーリーの流れは使い古されたモンでありこれといって目新しいモノはない。
が!?ベタであるがゆえに心の琴線に触れるのだ。


この小説の舞台は高校の軽音楽部。
数年前までは近所の人も文化祭には観に集まる文化祭の花形文化部だったが、いまは3人の部員を残すのみ。
しかも、そのうちの上級生2人が覚醒剤所持の現行犯で逮捕され退学させられてしまう。学校側は不祥事を犯した軽音楽部を廃部にしようとする。
残された2年生一人、さてどうする???
というところからストーリーは始まる。
後はこの手の小説のパターン通りだ。
徐々にキャラの立った仲間が主人公の下に集まってくる。
クセのある教師との対立。ワケのわからない顧問教師。
クライマックスの文化祭に向けて、バンドメンバー同士の確執あり、すがすがしい恋心あり、土壇場でのエ゛っ!?とうことがありつつ最後に大団円を迎える。
この手の小説がお好きな方には期待を裏切らない王道である。


読んでて、最近の高校の文化祭での洋楽ロックのポジションの低さに今さらながら驚いた。
最近では文化祭のメインはヒップホップ系なのか?ダンスとかのほうが盛り上がるらしい。
たしかに、ここ数年洋楽ロック系アルバムの売上は低迷してるらしいが、一般高校生の中であまり聴かれていないというのはショックである。


ボクらの頃は軽音楽部といえば洋楽ロックだった。文化祭の主役は軽音楽部による体育館でのライブだ。
ダンスなんて体育祭の創作ダンスくらいのもんだった。
初めて校内で先輩が鳴らす洋楽の音を聴いたのは中2の頃だったか?JOURNEYの♪Don't Stop Believin'♪だった。
なんか、普段見慣れた冴えない先輩がやたらかっこよく見えたもんだ(笑)


私家版 青春デンデケデケデケ (角川文庫)
高校に入り自ら軽音楽部に入る事は無かったが、常に軽音の練習場所に入り浸り、ライブでは桜部隊を率いてヘッドバンギングしてた。
そんなことしてるうちに高3の頃にフトした事からバンドの欠員のサポートにギターで入る事になり、一度ステージに立った事があるが、その時の高揚感、一体感はいまでも忘れない。
この経験があるからどぉ〜もこのてのバンドもんの話には弱いのである。
現代版芦原すなおの「青春デンデケデケデケ」のような感じだ。


この小説の評価は「★★★★」。
ストーリーがツボだったんで、ちと評価甘いかもしれん...(^^;)ハハハ。