偉大なるリーダーの偉大なるお言葉

  
昨日の夕方から、リーダーが失速している。
どぉ〜も只今真っ最中の卒論のシミュレーションの結果が想定どおりにならないからか?
それとも、この夏の楽しい日々を思い浮かべて、研究三昧のいまの身の上に一抹の寂しさを感じていらっしゃるのだろうか?
ただでさえつぶらな瞳がさらにつぶらになり、ただでさえ丸い背中がさらに猫背になっている。


何事も仮説を証明することは困難なのである。
世に偉人となられる人は常に孤独なのである。



こんな鬱気味な隣に鎮座ましまして在らせられる我がリーダー、今日はさらに輪をかけて壊れ始めた。


今日のリーダーのお言葉だ。


「いままでは非社会的行為で抑えてたけど、今度落ちたら非人道的行為に及ぶからナッ!」
リーダーの前に侍る担当一の若人に対し、発したお言葉である。
本日、PMPの再試に向けて準備する後輩に対し、この千尋の谷に我が子を突き落とす獅子のような愛情溢れる脅し文句。
愛憎は紙一重。かのマザーテレサも「『愛』の反対は『無関心』です。」と言ったとかなンとか......。
まさに、これこそ我が偉大なリーダーの愛情表現ナのです。


「部下のフリ見て我がフリ直せっ!」
PMP再試に向けて準備する担当一の若人がいるかと思えば、同じ時期に研修を受けたにもかかわらずいまだPMP受験の申請をしていない上司に向けて言い放ったお言葉である。
管理職と一担当者という社内の上下関係など気にも留めずに、独自の規範に基づいて事の善悪を断じるこの潔さ。
サラリーマンなどという下世話な意識など毛頭ない高貴な魂の持ち主である我がリーダーだからこそできる言動です。
まさに、これこそ我が偉大なるリーダーの正義感ナのです。


「言葉で語ってるうちは愛じゃないんだよ。目を閉じて触れたときに愛情を感じないとダメなんだよ。」
たしか、こんなワケわからないボクに付いてきてくれるボクの相方ってすばらしいですよ!とかなんとか言った際に言い放たれたお言葉である。
我がリーダーは恋愛奥義を極め、その奥深くまで造詣が深くて在らせられる。
そんな言葉などという下世話な伝達手段でいちいち確認しあっている間はまだ真の愛ではないと、少々浮ついているボクの気持ちを甘やかすことなく断じてくださる。
自らの数多くの経験から学んだ真理を惜しげもなく開示してくださるこの懐の深さ。
まさに、これこそ我が偉大なるリーダーの優しさナのです。



さすがは、我がリーダー!
改めて、その人としての奥深さに心打たれて、さらなる信心を重ねましょぉ〜ぞっ!!と深く帰依していたところ......。


「母さん...ボクのあの乳首どこいったんでしょう?母さんが付けてくれたあの乳首ですよ。」
昨日のネタにあるオッパイボールの話をしていた時のお言葉であったと思うが......。

仕事中ではあるが、あまりの衝撃にボクは昇天してしまいました。



こんな素晴らしい我がリーダー。
数少ない末端構成員としてこんな鬱なときこそリーダーを支えていかなければならないのだッ!
でも、最近リーダーの言動がだんだん”うる星やつら”の諸星あたるにみえて来るんだよな......。