最近の小学生の読書体験

 
少年時代




夏が過ぎ 風あざみ♪
誰のあこがれにさまよう♪
八月は夢花火 私の心は夏模様♪




8月31日。今日は子供たちにとっては夏休み最後の日。
いつの間にか日が暮れるのも早くなってるワケだ......。


20数年前のボクはこの日はだいたい半泣き、半狂乱、半茫然、半ば脱糞状態で夏休みの宿題の最後の仕上げに時間との戦いに勤しんでいた。

物心ついた頃から毎年反省するのだ。
毎日コツコツと夏休みの時間割通りに生活していれば、最後の日にこんなツライ思いをしないで済むのにと。
母親に叱られる前に自分自身十分承知している。
が、そんなスケジュールに縛られた夏休みなどエバーグリーンな少年達に要求されても困ってしまうのだ。


でも、今になって思うに、最後の最後の土壇場に追い込まれるまで手を付けないこの少年の日々の姿勢が、今になって土壇場になってこそその能力を最大限に発揮するという胆力の強さに繋がっているのではないだろぉ〜か?フハハ(笑)


夏休みの宿題の中でも特に嫌いだったンが読書感想文だ。
当時は学校が指定する「課題図書」なるモンを読んで原稿用紙数枚程度に書いてきなさいっ!!
ということを毎年やらされていた。
本屋で本を買うという行為は小さい時から好きだったンで、買わねばならない必要経費の課題図書と、お駄賃として自分が読みたい本を合わせて買ってもらってた。
自分が読みたい本だけさっさと読み終えてしまい、その頃にはスッカリ課題図書の存在は忘却の彼方へ......。8月最終週まで積ん読状態となる。


今となっては1000文字前後など、あ゛っ!?という間に埋まってしまい、むしろ足りないくらいだが、小学生のボクにとって400字詰原稿用紙2〜3枚というのは、広大な空間でなかなか埋まらない四角いマスに恐怖を感じたモンである。それこそ江口寿史ではないが白いワニに何度襲われかけたことか......。


そんな読書感想文も最近の小学校では随分ナメたモンになっているらしい。
同じ担当の小学生のお子さんをお持ちの○◎さんに聞いたところ、まず課題図書ってモンはあるにはあるが、自由に好きな本でもいいらしい。
読書感想文の中身についても、小学一年生は「読んだ本の題名を書く」、小学二年生は「文中で気に入った文章を書き写す」......。
たったこれだけらしい...(^^;)ハハハ。


ナメとンか!というかこれがユトリ教育と言うモンなんだろぉ〜か?
なんか、世代が下る度にヲバカになっていくのもわかるよぉ〜な気がする.........。