他人の評価はわからない。

  
会社の職能別研修第二日目。


朝の最大のイベントは早くも挫ける寸前だった。
体は起きても脳味噌が起きないままラッシュに揉まれる。
研修センターに着く頃には早くも本日の体力残り20%でる。


午前中の演習は昨日の案件処理事案の中から2つをグループで討議して、合意形成して発表するというものだ。


しかし、驚いたのが普段会社の研修のグループ討議など、ろくに発言など無く、いつもまとめ役を買って出たが人間が苦労するのだが、この研修はいつもと違って、皆喋る喋る...。
まるで、ヒナ段芸人が自分をアピールするが如くしゃべくりたおすのだ。


面食らった。


朝から睡眠状態で脳が活動を停止していたため発言が思い浮かばない...。
最初の案件の後半くらいになって、よぉ〜やく脳味噌が回転し始めた。


出遅れた......。


こいつら、そんなに会社の犬になりたいのか?
あ゛ぁ〜〜〜イヤだイヤだ。


多分、ヤケスイッチがこの時点で入ったンだろう。
最初の案件ではボクら営業サイドの意見が開発サイドの意見より少数派だった。
ちゃんと頭が働きだせばこっちのモンだ。
半分煙に巻きつつ、まことしやかな理屈を並べてグループの総意を逆転して営業サイドの意見を中心にグループの合意形成を図った。


フッフッフッ。開発の人間に口で負けてはいられない。



閑話休題

昼休みに別の研修で来ていた同期二人に10数年ぶりに会った。


ショックだった.........。


ただのヲッさんと化しているのである。
一人は入社当時ルパンとあだ名され、スラッとしていたのだが、目の前にいるのはショボくれたヲヤヂである。
もう一人は5年前に結婚して一昨日離婚届を出してきたという。
こいつは入社当時から45歳の顔つきだったが、しわの数も増えていまや定年を間近に控えた老人である。


普段、7年も下の後輩にタメ口をきかれて、まだまだボクちゃんダイヂョブじゃない!と自負しているのだが、周りの人からすればボクもヲヤヂ化進行中なのだろうか......。


考えるだに恐ろしひ...(T^T)


閑話休題終終了】



午後の演習は昨日ビデオ撮りされた面談実習模様の観賞と各種行動チェック診断テスト。
メインは講師とのこの二日間を通じての自分の行動のフィードバック面談だ。


正直、昨日のはしゃぎすぎと今朝の出遅れで今回の研修結果は自信がなかったのだ。
自信家と思っていたが、結構悲観的なところもあるらしい。
「他人に厳しく、自分に優しい人間」と思ってたが、以外に「他人に優しく、自分に厳しい人間」かもしれない。


今回の研修を通じて各人のマネジメントに必要な能力が講師によって観察されるということなのだが、自分ではここはちょっと足りなかったンぢゃないかと自己分析して面談に臨むと、講師の方ではボクが足りないと思っていた部分を逆に評価していたりする。


昨日はしゃぎすぎてこらぁ〜ダメだと思っていた分、肩の力が抜けてかえって素直に対応していたのかもしれない。
フィードバック面談では付加価値創造的な部分は突出して強みであり、他の項目も総じて高評価で弱みが見受けられないということだった。


......( ̄ー ̄)ニヤリ( ̄ ̄ー ̄ ̄)ニヤリ( ̄ ̄ ̄ー ̄ ̄ ̄)ニヤリ。


創造的な部分の高さは普段の妄想がなせる業であろう。
人ソレゾレ見方によって評価は異なるのだと実感した研修であった。


しかし、この二日間都内は冗談な気温だった。
住処と会社が海の近くなので多少まだ都心に比べて気温が低いのかもしれないが、研修センターは渋谷を経由していくので連日の熱がアスファルトにこもりホント冗談のような暑さだった。
研修センターの中はガンガンにエアコンが効いており、すっかり夏風邪状態である...(; ;)ハラリ。
いや、最近あまり集中する機会がなかったンで知恵熱かもしれない...。


そんなこんなで、ごめんネ?リーダー。