素晴らしいチームといい仕事ができました。

  
某省庁向け入札の提案書を本日提出した。
毎回感じるが、提出前の2日くらいは実にオモシロイ。というかオカシイ。


大体主力メンバーは2徹、3徹と続いてるんで提出日ともなると皆人格崩壊してるんですね。妙にテンション高くて集団ヒステリー状態になったかとおもいきや、ひとりひとりと突然、茫然、脱力状態となりドヨォ〜ンとしたオーラを毛穴から垂れ流し始めたり。
普段クスリともしないようなジョークでも1人が笑いだすとたちまちチーム全体が笑いだす。
この人間観察にはもってこいの状況がボクは大好きです。


変な緊張感の中、皆提案書の締切り時刻に向けてチェックをしていても、やればやるほどケアレスミスが見つかることになる。コトは重大なのに人格崩壊してるからそんな自分のダメさ加減に自虐趣味が加わって、妙な奇声をあげながら自分をさらに追い込んで行く。
それをみながら、他人事のように笑っていると自分の所でもケアレスミスを発見!?結局、あちらこちらで奇声が上がり、なんだかワケワカな人間模様なのである。
まるで、お祭り騒ぎ。でも、当の本人たちはマヂメなのである。
実に愛しきメンバー達だ。


結局、今日も事務所の出発予定時刻5分前まで提案書の差し替えをやっていた。
無事に、提出部数を段ボールに詰めて提出メンバーを送りだした後、ボクは珍しくマヂメなコトを考えていた。


いままで、プロジェクトマネージャーの補佐的な立場で様々なプロジェクトに関わってきたけどプロジェクト・マネジメントって、いかにプロジェクトを失敗しないようにするかの積み重ねなんぢゃないかな?
世によく「プロジェクト成功のための○○カ条!」とかいうビジネス指南書が出てたりするけど、そんなもんウソだ。
1人で進めるプロジェクトや気の合う仲間のみのプロジェクト、プロフェッショナルのみで構成されたプロジェクトであればそのようなノウハウも適用できるかもしれないけど、たいていのプロジェクトはたまたま居合わせた担当で進めるものだし、そのチームメンバーのスキルはまちまちなもんだ。
そんな様々な人が関われば関わるほどそのプロジェクトの不確実性は増していく。とすると、ご多分に漏れず障害の連続である。何事もなくうまく進むプロジェクトなんて存在しない。
その障害をいかに取り除いて、ほころびを縫い直していくかがプロジェクトマネージャーの手腕になる。
それは華やかな仕事ぢゃなく、実に地味な作業の繰り返し。
こればかりは、非常に属人的なスキルで経験とセンスがモノをいう。
プロジェクトなんてその場その場で変わっていくもんなんで、ビジネス指南書等に書かれているような杓子定規なコトを実践してもなんの意味もない。
経験は積み重ねることで得られるけど、センスばかりはどうしょもない。いくら知識があったってダメな人はダメだし。
今回のマネージャーはその辺が実に冴えてる人だった。
ボクもそばで見ていて実に動きやすかったし、チームメンバーへの気の遣いようも見事だった。
若手中心の幼いチームだったにも関わらず、最後の最後まで笑いの絶えない、けどしっかり仕事はやり遂げる珍しく気持ちのいいチームだった。


また、このチームで一緒に仕事できればな。今後の成長が楽しみなのだ。