男性下着専門店はなにゆえないのだろうか？

　　
「ロマンはどこだっ！？」
というわけで、ロマンを求めてパンツを買いに行った。

新しいパンツを買いに行く度にボクはフト考える。
世に女性用の下着専門店は普通に存在しているのに、男性下着専門店は何故普通には存在していないのだろう？
POPEYE創刊世代の方々は今やお偉いさんクラスの社会人になっている頃合いだし、ジロォ〜ラモン一人勝ちでチョイワルヲヤヂも世間的認知を受けている今日この頃である。
大人の男性もそれなりにファッションに気を使う様になっているとおもうのだが、男性下着界はまだまだのように感じるのである。

いつも服を買いに行くようなセレクトショップではだいたい隅っこの方に追いやられ、「ボクたち不浄なモノですいません。隅に置かせていただいているだけで結構です」と慎ましやかに陳列されている。種類も色使いも微々たるもんである。選択の余地などあったもんぢゃない。

というわけで、困った時の百貨店。だいたい百貨店の紳士コーナーで物色することになる。
さすがにセレクトショップよりは選択の幅が広がるが、でも、ここでも今一つボクは不満なのである。
男性下着といっても、所詮ブリーフ、トランクス、ボクサーショーツ、ビキニ位しか種類はないのだ。

ビキニにかぎっては、よくよくみるとこれって♂用？と思われるような様々な形状のものがあり、気を許すとボクの好奇心がムズムズとあたまをもたげてくるのだが、こっち方面に走って相方がジョークに捉えてくれるか、変態に思われるかかなり瀬戸際ラインである。
ただでさえ相方からのバイ疑惑を払拭しきれていない昨今、そんなリスクを背負ってまで笑いを取りに行く冒険心はいまのボクにはない。
また、ブリーフを履いてる自分を想像すると残念な気持ちになるので、となると消去法でトランクスかボクサーショーツしか選択の余地が無くなってくるのである。

となるとあとは色使いで遊ぶしかないのである。といっても、男性用下着ってこれがまた渋い色使いがほとんどで...ヤレヤレ。
シャツとかTシャツとか男性用とは言えいろんな色使いあるのに、なんで下着はくすんだヲヤヂ色がほとんどなんだろう？まともに選ぶと結局黒とか濃紺位しかなくなってしまう。柄物なんていうと趣味悪いことこの上ない。
「ボクたち不浄なんでなるべく目立たないように生きてるんです。ご希望に応えられなくてすいません」と陳列棚から囁かられているような気分だ。

女性用下着では「勝負下着」という言葉が定着している。
男性用下着はハナから勝負を捨てているような気がするのはボクだけだろうか？

男性でももっと下着選びに楽しみを見いだしたいのだっ！
アパレルメーカーさんもちっとファッション性を考慮して、ヲトコの楽しみを増やしてくださいm(__)m

結局、今回も無難な所をチョイスして帰ってきたのでありました。
ロマンもクソもあったもンぢゃねぇ〜っ！